未経験&初心者イラストレーター必見!仕事を勝ち取る正しいポートフォリオの作り方
イラストレーターがクライアントから仕事をもらうためには、履歴書や職務経歴書だけではなく「ポートフォリオ」が必要です。ポートフォリオを上手に活用すれば、クライアントに効果的に売り込みができるので、ビジネスのチャンスが広がります。しかし、未経験&初心者の方であれば「どんなポートフォリオを用意すれば良いか分からない」そんな悩みを抱えている人も多いでしょう。今回は、未経験&初心者イラストレーターの方が知っておきたい「仕事を勝ち取る正しいポートフォリオの作り方」について紹介します! ぜひ、参考にしてみてください。
1.ポートフォリオとは? 用途・役割、ポートフォリオの種類、特徴について
1-1.ポートフォリオ作成に必要なもの
1-2.ポートフォリオの種類、それぞれの特徴について
2.ポートフォリオの作り方
2-1.ポートフォリオ作成に必要なもの
2-2.過去の作品から10点〜20点を厳選する
2-3.ポートフォリオ全体のページ構成を考える
2-4.ページをまとめてポートフォリオを完成させる
3.ポートフォリオのバリエーション作成
4.ポートフォリオの売り込み時の注意点
4-1.直接持ち込み時の注意点
4-2.メール売り込み時の注意点
1.ポートフォリオとは? 用途・役割、ポートフォリオの種類、特徴について
これからポートフォリオを作る人は、いきなりポートフォリオを作りはじめるのではなく、ポートフォリオの用途・役割について考えるところからスタートしましょう。なぜ、ポートフォリオを用意しなければいけないのか? そこに立ち返ってみることでポートフォリオ作成のポイントが見えてきます。
1-1.ポートフォリオの用途・役割について
「ポートフォリオ」=「作品集」。そのように紹介されている情報サイトは少なくありませんが、ただ自分の作品を集めれば良いのでしょうか? そもそも、なぜ作品を見せる必要があるのでしょうか?
――想像してみてください。あなたは高校3年生で、まもなく文化祭を迎えようとしています。あなたの学校は文化祭に力を入れており、多くの人が集まります。絵の上手なあなたは、文化祭冊子のイラスト挿絵の制作指揮を任されました。後輩が数名、あなたは誰がどの挿絵を制作するかを指示しなければいけません。後輩から「自分はできます」と言われても、実際のイラストを見てみないと安心して任せてよいか判断できないですよね?
実際にどのようなイラストが描けるのか、どのくらいの制作時間がかかるのか、色々なパターンのイラストが制作できるのか等、気になることが様々あると思います。
その考え方こそ、クライアントがポートフォリオを求める理由であり、ポートフォリオ作成のポイントでもあります。
「ポートフォリオを作成する」というのは、ただ、作品を集めればよいわけではありません。イラストの作風やタッチ、バリエーション、制作スピードはもちろん、ツールの習熟度、完成に至るまでの背景など、クライアントが知りたいであろうと思うことを、イラスト作品を通して余すことなくアピールできるように工夫する必要があります。
また、ポートフォリオ上で使うフォントや配色、レイアウトなどもクリエイターのセンスとして捉えて、その出来栄えをチェックするクライアントもいます。
ポートフォリオ作成をスタートする時には、まずは「クライアント視点で考えること」を念頭に置いておきましょう。
1-2.ポートフォリオの種類、それぞれの特徴について
ポートフォリオは大別すると、紙のポートフォリオと、オンラインのポートフォリオ(ポートフォリオサイト)の2つがあります。未経験&初心者のイラストレーターの方であれば「どちらか一方を用意すれば良いのでは?」と考えるかもしれませんが、必ず両方を用意しておきましょう。ここでは、その理由がわかるように、紙のポートフォリオと、ポートフォリオサイトのそれぞれの特徴について説明します。
紙のポートフォリオの特徴
インターネットが普及している今の時代、紙のポートフォリオは必要ないと思われがちですが、そうではありません。紙のポートフォリオの特徴と共に、用意しておいたほうがよい理由を見ていきましょう。
・特徴1:ポートフォリオを見てもらう環境に依存しない
これはポートフォリオだけに限ったことではなく、デジタルと比較したときのアナログの強みといえる部分です。オンラインのポートフォリオをクライアントに見てもらおうとした時、必要になるのは何でしょうか? そう、PCやタブレットなどの電子機器です。これら電子機器が壊れてしまったら、もしくはバッテリーがなくなってしまったら、オンラインのポートフォリオをクライアントに見てもらうことはできません。紙のポートフォリオを用意しておけば、万一の場合も、安心して対応することができます。
・特徴2:クライアントのPCリテラシーに左右されない
最近ではかなり少なくなってきたようですが、オンラインのポートフォリオでは、クライアントの担当者によってPCリテラシーが低く、十分に内容を見てもらえないケースがあるようです。これは、自分のセンスをアピールしようと作り込みすぎると、十分に見てもらえなくなる可能性が高くなり、とはいえ、シンプルに作りすぎると自己アピールが弱くなってしまいます。クライアントのPCリテラシーに左右されないためにも、紙のポートフォリオを準備しておきましょう。
ポートフォリオサイトの特徴
「ポートフォリオサイト」というとWeb制作の知識を連想して尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが、最近では様々なポートフォリオサイト作成サービスがあり、簡単にポートフォリオサイトが用意できるようになりました。ポートフォリオサイトには以下のような特徴があり、用意すると大きなメリットがあります。苦手意識を取っ払って、ポートフォリオサイト作成にチャレンジしましょう。
・特徴1:営業ツールとして使いやすい
ポートフォリオサイトは、面接などでクライアントに直接見てもらう時に使えるだけではなく、メールで営業活動を行う場合のツールとしても大いに役に立ちます。もちろん、紙のポートフォリオをデータ化してメールに添付する方法もあるのですが、添付ファイルをダウンロードするのにはひと手間かかります。クライアント側がファイル送付を依頼したのであれば手間がかかってもしょうがないですが、忙しい中で送り付けられた営業メールに手間をかけたいとは思わないでしょう。営業ツールとしての観点からもポートフォリオサイトは必須と言えます。
・特徴2:仕事をもらえる可能性が増える
ポートフォリオサイトは、パスワードをつけて一部の人に公開することもできますが、特に設定をしなければ誰しもがアクセスできるようになります。これは、日本国内はもちろん、世界中の人々に自分のイラスト作品を見てもらえるということです。イラストレーターを探しているクライアントからの逆オファーもゼロではありません。仕事を得るチャンスを増やすためにもポートフォリオサイトを準備しましょう。
※ポートフォリオサイトを一般公開する場合は、作品が無断で使われないよう「転載禁止」などの注意書きも忘れずに載せておきましょう。
2.ポートフォリオの作り方
紙のポートフォリオとポートフォリオサイトのそれぞれの特徴から、両方を作成する必要性を理解していただけたかと思います。それでは、ここからはポートフォリオの作り方を見ていきましょう。
2-1.ポートフォリオ作成に必要なもの
ポートフォリオ作成に必要なものは、スキャナー、画像編集ソフト(Photoshopなど)、プリンター、印刷用の紙(A4サイズ)、クリアファイル(A4対応のもの)です。
スキャナーは、デジタル作品しか作らない方は必要ありませんが、アナログ作品をポートフォリオに加えたい方には必須です。稀にカメラで作品を撮影してポートフォリオに載せている方がいますが、カメラを通してしまうと、絵のタッチや質感などアナログの良さが損なわれてしまいます。アナログ作品は、高画質に対応したスキャナーで画像を取り込み、汚れやホコリなどは画像編集ソフト(Photoshopなど)で修正をしてからプリントしましょう。
作品の印刷は「コンビニでプリントしている」という方も多いのですが、できる限り自宅にプリンターを用意しましょう。高価なプリンターは必要ありません。1万円以下のもので十分です。自宅にプリンターがあれば、細かな色のバランスが調整できるので非常に便利です。
印刷用紙は、一般の「プリンター用」ではなく、イラストの発色に優れた「上質紙」を用意しましょう。つや無しのマット紙、両面の厚口用紙を使えば仕上がりが美しく、作品の魅力がより一層引き立てられます。
2-2.過去の作品から10点〜20点を厳選する
まずは自分が審査員になったつもりで、自分が良いと思うものを作品点数にこだわらず選んでください。
次に、選んだ作品をタッチや作風で分けていきましょう。異なる作風を準備しておけば、多彩な要求にも対応できるスキルがあると思われて、紹介してもらえる仕事の幅が広がります。さらに、タッチや作風で選り分けた作品を、テクニックやスキル、使用ツールなどのアピールポイント別に分けていきます。
ここまできたら、それぞれにグループ分けした作品数にばらつきが出てくると思いますので、アピールポイントが重複しているものは再選定をするなど調整して10~20点に絞り込んでいきます。作品数は少し増える分には問題はありませんが、あまりに多いとクライアント側の負担になってしまいますし、本当にアピールしたいポイントがクライアントの記憶に留まらなくなってしまいます。
作品数は10~20点を目安に調整するようにしましょう。
2-3.ポートフォリオ全体のページ構成を考える
ポートフォリオは、ただ作品を並べるだけでは、あなたの魅力を十分に伝えることができません。少なくとも以下のような情報も分かるようにページを構成しましょう。
1.プロフィール、職務経歴、保有スキル、制作スタイル、得意ジャンル
「履歴書や職務経歴書に書けばよいのでは?」と考えるかもしれませんが、クライアントの気持ちになって考えてみてください。色々な資料を行ったり来たりしながら目を通すのは面倒ですよね? 履歴書や職務経歴書ほど詳細に書く必要はありませんが、ここだけ読んでも、あなたの魅力が伝わるように簡潔にまとめておきましょう。
2.作品の紹介、コンセプト、アピールポイント
あなたが作品を通して、「ここを見てほしい」と思っても、作品だけで伝えることはできません。厳選した作品を通して、あなたが伝えたいことを、文字情報で補足していきましょう。ここで注意すべきは文字情報が長さです。あんまり長すぎるとクライアントにとって負担になりますし、本当にアピールしたい内容の印象も薄れてしまいます。簡潔にまとめるように心がけましょう。
3.連絡先(メールアドレスや電話)、ポートフォリオサイトやSNS、ブログのURL
メールを送信するときに署名をつけますよね? それと同じようなイメージです。ポートフォリオを読んで興味を持ってくれた人が、あなたにすぐに連絡を取れるように載せておきましょう。
2-4.ページをまとめてポートフォリオを完成させる
ここまできたら、あとは仕上げの作業です。
紙のポートフォリオの場合は、ここまでに用意したページを印刷していきます。印刷サイズはA4またはA3が一般的です。A3にすると作品のインパクトが出ますが、A3で印刷ができるプリンターが必要になりますし、持ち運びや管理が面倒といったデメリットもあります。未経験&初心者のイラストレーターの方であれば、まずはA4サイズで用意するのがよいでしょう。
印刷用紙は、グラフィック印刷に適した「上質紙」や「厚口用紙」を使用します(コピー用印刷紙のうち「画像や写真専用」と書かれているものを選んでください)。印刷時の色にもこだわりましょう。人目を引くには作品が魅力的に見える色彩(=彩度や明度など)に調整し、作品の出来映えをよくすることが何より重要です。
また、デジタルで作品を作っている方は、RGBとCMYKの違いに注意しましょう。
RGB | パソコンやテレビの表示で使われている色彩で、RED(赤)、GREEN(緑)、BLUE(青)の三原色によって幅広い色を表現しています。RGBは色を混ぜれば、混ぜるほど色彩の明度は高くなります。 |
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CMYK | 通常のカラー印刷に使われる色彩で、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(黄)、Key Plate(黒)によって表現されます。CMYKでは色彩を混ぜれば、混ぜるほど色彩の明度は低くなります。 |
Web系の案件については、RGBのまま入稿できるのですが、紙媒体や商品パッケージの場合、CMYKでの入稿が求められます。RGBでは「明るく表現されていた」作品も、CMYKに変換すると彩度や明度が低くなり、作品の印象もガラリと変わります。納品先の要求する形式を確認し、「RGBとCMYK」で保存形式を間違えないようにしましょう。
ファイルについては特に指定はありませんが、背の部分には、アーティスト名が分かるようラベルを貼っておきます。ファイル管理しやすく工夫すると、クライアントへの印象はよくなります。
ポートフォリオサイトの場合は、テーマやカテゴリー別に分けてまとめることを意識しましょう。紙のポートフォリオと違い、1ページ目から見てもらえるわけではありません。未経験&初心者のイラストレーターの方であれば、なるべくシンプルにまとめるほうがよいでしょう。
なお、新しい作品ができた時には、こまめに更新することも忘れないようにしましょう。
3.ポートフォリオのバリエーション作成
前章でポートフォリオが完成したわけですが、あくまで幅広いクライアントに対応することができる汎用タイプと考えておきましょう。より仕事を勝ち取りやすくするためには、どうすればよいか――。最もよいのがポートフォリオをクライアント毎に作り分けることです。とはいえ、それを実行するためには、相当な労力と時間がかかります。そこでまずはクライアントのタイプに合わせて作り分けることを目指しましょう。以下、今後の作品作りの参考になるように、どういったクライアントのタイプがあるのかを紹介していきます。
広告会社
広告会社には、マスメディア系(テレビやラジオ、新聞、雑誌)、専門系(屋外広告、DMやパンフレット、チラシなど)などの種類があります。広告会社で扱われるのは紙媒体に留まりません。インターネットの発展により、Webで使用されるイラストや動画の需要が増えており、インターネット専業広告代理店も勢いを増しています。
出版会社
出版業界とは、雑誌やムック、書籍、マンガ、絵本などの児童書籍などを企画・製本し、全国の書店へと流通させる産業のことです。イラストレーターとして比較的仕事が取りやすいのは、ムックや雑誌などの媒体です。
また最近では、デジタル限定で書籍を発行する出版社や、児童向けのアプリや教材を扱う出版社も増えています。このほか書籍のカバーをデザインする、専門業者やデザイン会社も存在します。
マンガについては、持ち込みや投稿で仕事を勝ち取るのが「一般的な方法」ですが、最近ではTwitterやブログ上で作品を発表し、書籍化を狙う作家も増えています。
Webメディア運営会社
ウェブ上でニュース記事やトレンド記事、芸能記事などを配信するWebメディアが勢いを増しています。企業が運営するサイトもあれば、個人が運営するサイトまで。Webメディアの種類は、数え切れないほどのバリエーションがあります。
Webメディアで求められるのは、挿絵のようなイラストだけで無く、GIFアニメーション、ロゴマーク、オリジナルキャラクターの作成など案件の種類も豊富です。
また、YouTubeでチャンネルを持つメディアは、動画上で使用するイラストやデザインを求めています。このほかLINEスタンプの作成、アプリの開発など、イラストが使われる場面は数えきれないほど豊富にあります。
ゲーム会社
ゲーム会社では、ゲームに登場するキャラクターのデザイン、背景や小物の作画、パッケージデザインが求められます。最近ではソーシャルゲームの案件も多く、カードゲーム関連のデザイン、キャラクターデザインの募集も増えています。
アプリ開発会社
iPhoneやAndroidのアプリで使用するイラストも、広く必要とされています。企業がアプリを制作する場合もあれば、中小企業や個人事業主が自社のアプリ制作のために、イラストレーターを雇うケースも増えています。
映像制作会社
映像制作会社とは、テレビ番組、映画、コマーシャルを専門に制作する会社です。最近では企業がWebで使用する動画、YouTube動画の需要も増えており、動画内でイラストが使われる機会も多くなりました。
4.ポートフォリオの売り込み時の注意点
せっかく作成したポートフォリオを眠らせているだけでは勿体ないので、色々なクライアントに見てもらいましょう。時に、仕事をもらえないだけではなく酷評されることもあるかもしれませんが、それはポートフォリオをブラッシュアップするチャンスになります。とはいえポートフォリオを売り込む時、方法を誤ったら門前払いを食らってしまうことも。そうならないための注意点をお伝えします。
4-1.直接持ち込み時の注意点
直接持ち込む場合の注意点として、まず挙げたいのは、アポイントメントをしっかりと取ることです。アポイントメントなしで訪問をして、その意気込みで仕事をもらえるケースは、ほとんどありません。一般的に考えれば「非常識な人」とマイナス印象になってしまうだけです。まずは電話かメールでアポイントメントを取り、担当者の方の都合を確認した上で訪問の日時を決めましょう。また、当たり前のことですが遅刻は厳禁です。約束の時間より、遅くとも10分前には待ち合わせの場所に着くよう「早めの行動」を心がけましょう。
4-2.メール売り込み時の注意点
メールで売り込む場合、まずは用件が一目でわかる「件名」であることが大切です。今の時代、多くの人がメールで色々な仕事のやりとりをしており、役職が上の人ほど数多くのメールをさばいています。まずはメールを開封してもらえるような「件名」を作ることを心がけましょう。
本文については、丁寧な文章で作成することはもちろん、必ず、ポートフォリオサイトを利用しましょう。紙のポートフォリオデータを添付した場合、ダウンロードに手間がかかってしまい、クライアントにポートフォリオを見てもらえる可能性が低くなってしまいます。基本的にメール売り込みは見てもらえないものと覚悟して、できるだけ見てもらえる工夫をし続けることが大切です。
売り込みが苦手な人は、クリエイターエージェンシーを活用するのも一つの手です。クリエイターエージェンシーとは、登録しているクリエイターに仕事を紹介してくれる会社・事務所です。クリエイターエージェンシーには、イラストレーターだけが登録できるのイラストエージェンシーもあれば、イラストレーター以外のWebデザイナー、Webエンジニア、プログラマー、映像作家、カメラマン、プロジェクトマネージャー、DTPオペレーター、アートディレクター、ライター・編集者などが登録できるエージェンシーもあります。
ほとんどのクリエイターエージェンシーの登録費用は無料です。クリエイターエージェンシーが求める書類(履歴書や職務経歴書、ポートフォリオなど)を提出しておけば、自分にマッチする仕事を紹介してもらえる可能性があります。
また、個人では難しいことでもクリエイターエージェンシーを利用することで実現しやすくなる、以下のようなポイントもあります。色々なクリエイターエージェンシーを上手に活用しましょう。
クリエイターエージェンシーを利用することで得られるメリット
・大手企業の仕事が得られる可能性が広がる
ある程度実績を積んだイラストレーターの方でも、個人で大手企業から仕事をもらうのは、とても難しいと言われています。それは、なぜか――。それは、個人では何かが起こった場合に、仕事の“補填”ができないと判断されてしまうためです。たとえば個人の方に仕事を依頼した場合に、万一その方に病気やケガなどがあったら、クライアントはあらたに人材探しからはじめないといけません。しかし、クリエイターエージェンシーなどの法人であれば、独自のネットワークから人材を探して仕事を完遂してもらえるはず、と判断されるのです。大手企業の仕事が得られる可能性を広げるためにも、クリエイターエージェンシーを活用する意味があります。
・人脈が広がり、仕事の幅が広がる
イラストレーターが仕事を得る方法として、自身の営業活動、クリエイターエージェンシーやクライアントからのアプローチ以外に、同じイラストレーターの人脈からの仕事紹介もあります。
クリエイターエージェンシーに登録すれば、その人脈を広げる機会も増えます。たとえばクリエイターエージェンシーから紹介される仕事は、個人単位だけではなく、登録クリエイター同士でチームを組む仕事も少なくありません。また、クリエイター同士の交流会などを定期的に開催しているクリエイターエージェンシーもあります。
未経験&初心者イラストレーターの方であれば、人脈という言葉にピンとこない人もいるかもしれませんが、色々なイラストレーターの方に会ってみて話を聞くだけでも勉強になります。
まとめ
今回は、未経験&初心者イラストレーターに役立つ「仕事を勝ち取る正しいポートフォリオの作り方」を紹介しました。長々と説明してきましたが最初にお伝えした通り、大切なことはクライアントの立場に立って、どういった情報を知りたいかを考えながら作成することです。クリエイターエージェンシーによってはポートフォリオ作成サポートも行っていますので、仕事紹介の前に相談してみてもよいでしょう。ポートフォリオ作成は非常に大変ですが、仕事を勝ち取る上で欠かせないツールであり、その出来栄えによって後々の仕事量が左右するといっても過言ではありません。あなたの魅力が余すことなく伝わるポートフォリオになるようにとことん作りこみましょう。