在宅勤務のWebデザイナーのなり方を解説!すぐフリーランスは危険?
近年、「働き方改革」が注目されている中、テレワーク(場所や時間にとらわれない柔軟な働き方)の一つである、在宅勤務を導入する企業が増えています。企業は在宅勤務の可能性を、様々な職種で検討していますが、リモートワークがしやすいWebデザイナーは在宅勤務化が進んでいる職種の一つです。今回は、在宅勤務ができるWebデザイナーのなり方や、メリット・デメリットについてまとめました。
1.在宅勤務のWebデザイナーになるメリット、デメリット
2.在宅勤務のWebデザイナーになるための方法、メリットとデメリット
2-1.勤務先と交渉し、在宅勤務の許可をもらう
2-2.在宅勤務OKの求人に応募する
2-3.フリーランスとして独立する
3.そもそも、なぜ在宅勤務がしたいかを整理しよう
3-1.悩むより行動! プロの転職支援を受けてみよう
在宅勤務のWebデザイナーになるメリット、デメリット
Webデザイナーは1人で行う作業が多く、仕事の成果が納品物として目に見えるので、在宅勤務に向いている職種です。まずは在宅勤務のWebデザイナーのメリット・デメリットを把握しましょう。メリットは以下の3点です。
・メリット1:通勤がなくなる
・メリット2:育児や介護と仕事を両立できる
・メリット3:デザインに集中できる
在宅勤務は、通勤がなくなるので電車に揺られる時間を有効活用できます。満員電車に乗っていた人であれば余計な体力を奪われることはなくなりますし、ストレスも軽減されるでしょう。勤務地と家が遠い人や、通勤ラッシュの激しい沿線に住む人にとって大きな魅力といえます。また、育児・介護と仕事を両立しやすく、家庭を理由にキャリアを諦める必要がありません。
オフィスに行かずに働くメリットとしては、デザインに集中できる点も挙げられます。突然の来客や会議など、デザイン以外の業務で手を止める必要がなくなるので、作業効率がアップしやすくなるといえます。
一方で、在宅勤務のWebデザイナーになるデメリットも存在します。デメリットは以下の2点です。
・デメリット1:コミュニケーションが取りにくくなる
・デメリット2:腕を磨く機会が少ない
周囲とのコミュニケーションが取りにくくなるのが在宅勤務のデメリットです。例えば顔を合わせてクライアントの要望を聞くのと、電話やメールでのやり取りとでは、受け取る情報量や相手の心象が異なります。ウェブ会議のツールも多数ありますが、対面と比べて密なコミュニケーションが難しいことは否めません。また、在宅勤務時のデザイン作業は基本的に1人で進めることになるでしょう。オフィスで他のデザイナーと一緒に働く場合と比べ、周囲への相談や、スキルを共有してもらえる機会が減ってしまうのも、在宅勤務のWebデザイナーが苦労する点です。
在宅勤務のWebデザイナーになるための方法、メリットとデメリット
どうすれば在宅勤務のWebデザイナーになれるのでしょうか?
フリーランスとして独立することのみを考える方が多いかもしれませんが、選択肢はそれだけではありません。具体的には以下の3つの方法があります。
・勤務先と交渉し、在宅勤務の許可をもらう
・在宅勤務OKの求人に応募する
・フリーランスとして独立する
それぞれのメリット・デメリットを、以下で詳しく解説します。
勤務先と交渉し、在宅勤務の許可をもらう
企業の正社員・契約社員として働いている人は、勤務先の人事に在宅勤務ができるかどうか相談してみましょう。
現在は多くのIT・Web系の企業がリモートワークを取り入れています。出勤しなくても業務の管理ができ、成果を上げられることが企業に認められれば、在宅勤務の許可が下りるかもしれません。
勤務先を変えずに在宅勤務の許可を得るメリットは以下の2点です。
・メリット1:生活が安定する
・メリット2:コミュニケーションがとりやすい
在宅勤務を目指して独立する人も多いですが、いきなりフリーランスになってしまうと困るのが生活の安定性です。勤務先に雇用されたまま在宅勤務に切り替えれば、毎月の収入が保証されます。また、慣れた職場なら顔見知りが多いので、在宅勤務に切り替えてもコミュニケーションに壁を感じにくく、仕事が進めやすいメリットがあります。
一方で、デメリットとしては以下の3点が考えられます。
・デメリット1:評価がされにくい
・デメリット2:勤務時間や通勤にルールを課されることがある
・デメリット3:すぐに在宅勤務ができるわけではない
在宅勤務中は仕事をしている姿を誰かに見られることがありません。コミュニケーション不足に陥りやすいため、細かく状況を報告しないと「怠けている」と見なされてしまったり、たとえ成果を出していても正当に評価されなかったりする可能性があります。また、在宅勤務を認めている企業でも、勤務時間やオフィスへの出社回数が定められている場合がほとんどです。要望が通ったとしても、思い通りの働き方は難しいかもしれません。
在宅勤務OKの求人に応募する
在宅勤務を認めているWebデザイナー求人に応募するのも一つの手です。募集要項に「リモートOK」「在宅勤務制度」などと記載されている企業を探しましょう。これらの求人は正社員・契約社員向けがほとんどですが、在宅勤務をしながら派遣社員として働く「在宅派遣」の求人も存在します。在宅勤務OKの求人に応募するメリットは以下の2点です。
・メリット1:在宅勤務の環境が整っている
・メリット2:収入が安定する
初めからリモートワークや在宅勤務を認めている求人は、労働時間の管理やコミュニケーションツールなどの環境が整っている可能性が高いといえます。給与体系は企業次第ですが、フリーランスと比較して収入が安定することも大きなメリットです。
一方、考えられるデメリットは以下の点です。
・デメリット1:求人数が少ない
・デメリット2:採用要件が高い場合がある
在宅勤務OKの企業は増えてきていますが、それでもまだ求人数が豊富とは言えないのが現状です。応募が殺到し、競争率が高い可能性があります。また、企業側の意図として、オフィスに出社せずとも成果を出せるほど実力のある人材を求めているとも考えられます。狭き門であることを覚悟し、しっかりと選考対策を行うことが大切です。一人では不安な人は、転職支援会社を通して求人に応募すると良いでしょう。転職のプロが心強い味方になってくれるはずです。
https://webist-cri.com/article/detail/972
フリーランスとして独立する
先述の通り、在宅勤務のWebデザイナーになる方法として真っ先に頭に浮かぶのがフリーランスでしょう。しかし、フリーランスには落とし穴もあります。メリットとデメリットを把握しておきましょう。
フリーランスのWebデザイナーにとってのメリットは以下の2点です。
・メリット1:完全に在宅で勤務できる
・メリット2:働いた分だけ稼ぐことができる
フリーランスは働く場所、労働時間、受注案件など全てを自分で決めることができます。完全に在宅で勤務することも可能で、働いた分だけ収入を上げることもできます。しかし、それは諸刃の剣でもあります。フリーランスのWebデザイナーとして働くデメリットは、以下の3点が挙げられます。
・デメリット1:収入が安定しない
・デメリット2:腕を磨く機会が減る
・デメリット3:デザイン以外の業務も発生し、長時間労働になりがち
フリーランスの最大のデメリットは、収入が不安定なことです。案件数により収入が左右されるため、仕事がなければ収入もありません。継続的に案件を獲得するためには腕を磨き続けることが必要不可欠ですが、生活を安定させるために仕事を詰め込み、スキルアップの時間を割けなくなっては本末転倒です。また、フリーランスは経理業務や営業活動なども自ら行わなければなりません。デザイン以外の業務に追われ、長時間労働に陥ることもあります。
https://webist-cri.com/article/detail/1026
▶Webデザイナーで独立するなら!フリーランスになる前に知っておきたい3つのポイント
https://webist-cri.com/article/detail/2323
そもそも、なぜ在宅勤務がしたいかを整理しよう
ここまで、在宅勤務のWebデザイナーになる方法をいくつかご紹介しました。それぞれにメリット・デメリットがありますので、一歩踏み出す前に、自身の在宅勤務のWebデザイナーになりたい理由を整理しましょう。育児に時間を割きたい、満員電車が嫌だ、デザイン業務に集中したい……など、さまざまな理由があると思います。
先述したように、いきなりフリーランスとして独立すると危険な場合もありますので、企業に所属して在宅勤務に切り替えることも検討してみましょう。在宅勤務を望む理由によっては、定時の早い(もしくは遅い)職場や、時短・フレックス制度のある企業も視野に入れることで企業選びの選択肢が広がります。
悩むより行動! プロの転職支援を受けてみよう
在宅勤務のWebデザイナーとして働きたい方は、ぜひ一度プロの転職支援を受けてみましょう。人材紹介のプロが相談にのってくれるので、在宅勤務を目指すためのベストな方法が明確になります。悩み続けていると時間が過ぎていくばかりです。行動に移すためにも、まずはプロの意見を聞いてみることをおすすめします。