転職面接のキホン!対策マニュアル【オンライン面接編】

2022/10/26

 

転職面接対策マニュアル【オンライン面接編】

 

オンライン面接とは?対面との違いを解説

オンライン面接とは、PCやスマーフォンのような電子機器を通して行う面接のことを指します。多くの企業で多様な働き方が推進されている今、オンライン面接は今後さらに普及していくことが考えられるでしょう。

企業側がオンライン面接を取り入れるメリットとしては、効率よく優秀な人材が発掘できる点が挙げられます。

これまで対面面接の大きな課題は、求職者との「距離とされていました。しかし、その距離の課題をクリアしたことにより、遠方の求職者ともアプローチしやすくなったり、スケジュール調整がしやすくなったりと、より多くの人材と出会うことが可能になったのです。

また、オンライン面接と対面面接の違いは以下の通りです。

オンライン面接と対面面接の違い PCやスマホのような機器を使用する 画面を通してコミュニケーションをとる

オンライン面接では、ネット回線をつなげて面接を実施するため、状況によっては回線トラブルが起こり得る可能性があります。

さらに、画面越しで面接官と会話をするため、表情が読み取りにくかったり、声が聞き取りにくかったりと、さまざまな問題が生じてくるかもしれません。

そうした不安を解消するために、まずは事前準備をしっかり行うことが重要です。では、次にオンライン面接で必要な準備について見ていきます。

オンライン面接は事前準備がカギ!
当日までに必ずチェックしておこう

オンライン面接から内定を勝ち取るためには、事前準備をしっかり行えているどうかにかかっていると言っても過言ではありません

もちろん、採用合否の割合としては、面接での受け答えや話す内容がほとんどを占めます。しかし、対面との違いや慣れないツールに戸惑い、不安を抱えたまま面接に臨んでしまうと本来の実力を発揮できないということも考えられるのです。

そうならないためにも、当日までに事前準備はしっかり行っておきましょう。

1.通信環境を整える

通信環境が不安定な状況でオンライン面接を行うと、途中で回線が切れてしまったり、映像や音声のタイムラグが発生したりと、さまざまな不具合が生じてしまいます。

また、そのような状態が続いてしまうと、最悪の場合、面接を途中で中断せざるを得ない状況になってしまう恐れもあります。そうした事態を未然に防ぐためにも、まずは面接を実施する場所の通信環境を確認しましょう。

一般的に、オンライン面接をスムーズに行える通信速度としては、下り・上りともに20Mbps~50Mbpsが目安と言われています。無料で使える「通信速度測定ツール(https://fast.com/ja/)」もありますので、面接を行う前に通信速度の基準値を満たしているかを確認してみるのがおすすめです。

2.機器をそろえる

PC・タブレット・スマートフォンのようなデバイス機器

オンライン面接では、一般的に画面が大きく、音声や映像が安定しやすいPCが最も適していると言われています。しかし、タブレットやスマートフォンでも問題なく面接は行えるため、PCを持っていない方も安心してください。

ただ、タブレットやスマートフォンを使用する際は、固定できるスタンドのようなものを用意しておきましょう。手持ちでは画面がブレてしまう可能性があるため、面接に集中できない上に、面接官からの印象もあまりよくありません。

カメラ

オンライン面接では、カメラを通して見える情報がすべてになるため、使用するデバイスにカメラが内蔵されているかは必ず確認しておきましょう。

もし、使用予定のデバイス(主にPC)にカメラが付いていない場合は、外付けのカメラを用意するのがおすすめです。Web用のカメラはPC上部に取り付け、USBデバイスを差し込むだけで使えるものが多いため、機械に苦手意識を持っている方でも簡単に利用できます。

マイク・イヤホン

デバイスにマイクが内蔵されていない、または面接官の声をより聞き取りやすくしたい場合は、マイク搭載型のイヤホンを使用するのがおすすめです。

オンライン面接は対面とは違い、自分が聞こえている音量と全く同じ大きさで相手に伝わるわけではありません。そのため、イヤホンを使用し、面接に集中しやすい環境を自らつくることで、余裕を持って面接に臨めるようになります。

3.面接を行う場所を確保する

オンライン面接は、できるだけ静かな環境で行うようにしましょう。基本的には自宅で行うものですが、何らかのトラブルが生じた場合は、レンタルスペースやホテルの一室などでも特に問題はありません。

ちなみにここで言うトラブルは、主に「騒音」のことを指します。車や電車が走る音、工事の音、家族の話し声など、普段は気にならない音でも、面接では集中力が削がれる原因になるため注意が必要です

その上、こちらの声も面接官に届きにくくなってしまうため、100%の実力を発揮したい場合は、自宅以外で面接を受けることも視野に入れるのがよいでしょう。

4.企業の連絡先を把握しておく

オンライン面接で思い浮かぶ不安の一つと言えば、回線トラブルなどの影響で通信が切れてしまうこと。そういったときのために、企業の電話番号やメールアドレスは必ず把握しておきましょう。

また万が一、通信が切れて面接が中断されてしまった場合は、すぐに返答を得らえる電話で事情を伝えるのがおすすめです。担当者の方が指示を仰いでくれるはずなので、まずは冷静に、落ち着いた気持ちで対応することを心がけましょう。

オンライン面接の基本マナー

オンライン面接でのマナーは、基本的には対面面接とほとんど変わりません。

しかし、オンライン上で行うからこそ気を付けなければならないことや、独自のマナーがあるため、予めしっかりと把握しておきましょう。

服装・髪型・メイク編

服装

オンライン面接での服装のマナーは、対面面接と全く同じです。服装は基本的には男女ともにビジネススーツを着用し、面接にふさわしい恰好をしましょう。

ただ、注意が必要なのは、カメラ越しに見えるのは上半身だけだからという理由で、下はスウェットやジーンズのままというケースです。

最近の企業は、それを見越して面接中に立つことを要求してくることもあるため、対面と同じように必ず全身の身なりを整えてから面接に臨むようにしてください

髪型

髪型は、清潔感のあるスタイルを心がけましょう。髪が長い場合は後ろで一つに結び、前髪が目にかかる場合はピンで留めるのが望ましいとされています。

また基本的には、男女ともに額が見える髪型がおすすめです。オンライン面接は対面面接と比べ、画面越しでしか表情を確認できないため、どんな表情で面接を受けているのかが伝わりにくいデメリットがあります。

できるだけ明るい印象にするためにも、表情が見えやすく、顔周りがすっきりとした髪型になるように意識してみてください。

メイク

就職活動におけるメイクは、原則としてナチュラルメイクが基本です。普段メイクが濃くなりがちという方は、意識して薄くするようにしましょう。

ただ、上記でも触れましたが、画面上では対面よりも表情が伝わりにくいという面があり、背景や部屋の照明が暗いだけで、表情も暗めの印象になってしまうことがあります。そのため、ファンデーションはできるだけ明るめのトーンのものを使い、頬にはチークを足すと、表情が明るく見えるのでおすすめです。

また、鏡で見るのと画面越しに映る自分の印象は変わるため、事前に自分がどう見えているのかを確認しておくのもよいでしょう。

話し方編

オンライン面接では、通信速度の関係で相手との会話にタイムラグが発生することがあります。そのため、対面で話すよりも声のボリュームを上げ、相手に話の内容が伝わっているかを確認しながらはっきり話すようにしましょう

会話の間合いの取り方としては、相手の話が終わって2呼吸置いてから話し始めるのがおすすめです。面接官の話をさえぎって話し始めてしまうのは失礼にあたるので、会話が続くのか、あるいは自分が回答する番なのかをきちんと見極めることが重要になります。

また、画面越しではリアクションなども伝わりにくいので、普段よりも手振りも大きくしましょう。声のトーンも強調したい部分などで変えるなどして、抑揚を付けるだけでも伝わりやすくなります。

入退室編

人の第一印象は、視覚情報が大きく影響し、時間的には3秒で決まるとされています。そのため、入室時には意識的に笑顔をつくり、はっきりとした声であいさつをしましょう。当然ながら、暗い印象の人よりも明るくはきはきとしている人との方が、一緒に働きたいと思うはずです。

また、面接が終了したら面接の時間をつくっていただいたことに対しお礼を言い、失礼します」と一礼してから退室するようにしましょう。オンライン会議ツールから退室するまでが面接の一連の流れなので、最後まで気を抜かずに誠実な対応を心がけることが大切です。

オンライン面接の流れ

オンライン面接の流れ ①オンライン会議ツールのURLを確認する ②5分前には画面の前で待機する ③時間になったら通話開始 ④オンライン面接を退室

オンライン面接は、上記のような流れで進められるのが一般的です。事前にある程度の流れを把握しておくことで、面接自体により集中することができるようになります。

1. オンライン会議ツールのURLを確認する

オンライン面接を行うことが決まった場合、多くの企業は前日までにオンライン会議ツールのURLを発行し、応募者宛にメールなどで送付します。

中には、事前にインストールやアカウント登録などが必要なツールもあるため、URLが届いたらすぐに確認することが大切です

2. 5分前には画面の前で待機する

面接が始まる5分前には、オンライン会議ツールのURLにアクセスし、画面の前で待機をしておきましょう。

ほとんどの場合、URLにアクセスした瞬間に面接が始まることはありませんので、余裕を持ってアクセスし、気持ちを落ち着かせた状態で開始時間を待つのがおすすめです。

3. 時間になったら通話開始

面接の時間になったらオーナーである面接官が通話を開始するので、参加ボタンを押してください。通話が始まったら、名前を名乗ることや挨拶を忘れずに行いましょう

また、面接時のマナーや注意点などは対面時と同様です。

4. オンライン面接を退室

面接が無事に終了し、面接官が退室したのを確認したら、自身もオンライン会議ツールから退室しましょう。通常の画面に切り替わったら、肩の力を抜いて一息つくようにしてください。

オンライン面接で注意すべきポイント

これまでオンライン面接の基本マナーや流れについて見てきましたが、最後に、注意すべきポイントについてもご紹介します。

あらゆる事態に備えておくことは、いざというときに必ずあなたの助けになるはずです。万全の状態にして、面接では普段の自分の魅力を存分に出せるようにしましょう。

見えやすいカメラの距離や角度

オンライン面接を行う際は、画面に胸から頭までが収まる程度の距離にカメラを固定するのが望ましいです。タブレットやスマートフォンの場合は、PCよりも画面が小さいため、必然的にカメラの位置も下がってしまいます。そのため、本などを積み上げてその上に固定するなど、工夫をしながら見えやすい位置に調整しましょう。

また、カメラの角度も顔の印象を左右する要因になります。カメラが手前から100度以上の角度になってしまうと、顔が縦に伸びてしまい、本来の顔とは異なった印象で面接を受けることになってしまうので注意が必要です。

そのため、実際にカメラを起動させ、どのように自分が映るかをチェックしてから面接に臨むようにしましょう。

話すときの目線はカメラへ

オンライン面接では、多くの人が「どこに目線を向けたらいいかわからない」という疑問を感じることと思います。

面接中、つい画面の中の面接官の顔に目を向けがちになってしまいますが、それではやや伏し目がちな状態になり、暗い印象を与えてしまうので注意しましょう。

ポイントとしては、「自分が話すときはカメラを」「面接官の話を聞くときは画面を」というイメージで、目線を向けるようにすると自然な状態になります。話すときの目線が合わないと、中には良くない印象を抱く面接官もいるため、面接中はこの2点をしっかり意識していきましょう。

デバイスの充電は満タンに

オンライン面接を受ける際は、デバイスの充電は必ず100%にしておきましょう。万が一、充電切れで面接が途中で中断されてしまった場合は、再開するのにも時間がかかりますし、企業の方にご迷惑をかけてしまいます。

そのため、前日までに充電は満タンの状態にし、考えられる不安の元はすべて取り去ってから面接に臨むのがおすすめです。また、PCであれば、コンセントをつないだまま面接を受けるのがよいでしょう。

通知は必ずオフに!

どのデバイスで面接を行う際も、立ち上がっているアプリはすべて終了し、通知は必ず切っておきましょう。面接中にアプリの通知音がなってしまうと、面接の妨げになり、最悪の場合それに対しての注意を受けることもあります。

そうした部分でマイナスのイメージを持たれてしまうのは、非常にもったいないことです。そのため、細かな部分にも目を向け、できる限り不安を取り除いていきましょう。