「それでは、まずは簡単に自己紹介からお願いします」。
このように、ほとんどの面接の場で、
採用担当者から最初に投げかけられるのが自己紹介です。
自己紹介は、自己PRとは異なり、職歴や実績などを長く話す必要はなく、
「簡単に言うと自分はこんな人物です」と伝えるものです。
面接の導入部分ということもあり、ここで興味をもってもらえれば
面接全体が和やかに進められるでしょう。
本稿では自己紹介の作り方を解説していきます。
面接で良いスタートが切れるように自己紹介の準備を整えましょう。
<目次>
◎自己紹介の作り方
◎自己紹介の例文
◎自己紹介の話し方
慌てずに自己紹介ができるように台本作りからはじめましょう。
以下、基本となる流れを構成要素に分けて、
1つずつ補足説明をしていきます。
「○○○○と申します。本日はお忙しい中、貴重な時間をいただきまして、ありがとうございます」。
――まずは上記のように、自分の名前を名乗り、ビジネスマナーに沿った挨拶を行います。
「前職(または直近)では、□□□□株式会社にて××年、△△△△職として従事してまいりました」。
――次に上記のように、応募する職種に関連する職歴の概要を伝えて、
また、職種名だけでは分からない職歴の詳細についても簡単に触れます。
職歴の概要・詳細を通して、どのような経験・スキルが培われたのか?
もっとも企業にとって魅力的に感じると思われる内容を抜粋して伝えます。
案件の上流やマネジメントを対応していた人であれば、成果を伝えることは必須と言えます。
できるだけ具体的に、実績や成果を話せるようにしましょう。
「このたび、御社の○○○○に魅かれて応募しました」。
――上記のように職務経歴書などでまとめた志望動機を一言で表現します。
最後に「よろしくお願いいたします」のように締めます。
上記の流れ・構成要素に合わせて
Webデザイナーの場合の例文を作成すると以下のようになります。
ページビューや直帰率、コンバージョンなどの数値も常に意識しており、
たとえば主力商品「××××」のページリニューアルを行った際には、
前年比130%の売上アップに貢献することができました。
このたび、数多くの美容・コスメ商材を取り扱う御社サイト「△△△△」に携わり、
これまで培った経験・スキルを活かしたいと思い、応募しました。
よろしくお願いいたします。
自己紹介の台本が作成できれば、あとは練習をするだけです。
話し方について以下にまとめていますので、意識して練習に取り組みましょう。
第一印象を決める大きな要素は「見た目」と言われています。
服装などはもちろん、話す表情・姿勢など
まず採用担当者は “耳”ではなく“目”から情報を入れます。
明るい表情・正しい姿勢を意識しましょう。
声が小さいのはNGですが、必要以上に大きな声を出せば良いというわけではありません。
面接会場によって空間の広さは異なりますので、
大切なのは声の大きさをコントロールすることです。
練習をする際には、練習相手との距離を変えながら、
様々な面接シチュエーションに対応できるようにしておくと良いでしょう。
初対面の人と話す場合に、声のトーンが高くなる人は注意しましょう。
面接時の印象として頼りなく見られる場合があるようです。
声の大きさ同様、声のトーンもコントロールできるように練習しましょう。
緊張すると口調が早くなりがちですが、採用担当者としては聞き取りづらく、印象にも残りません。
ゆっくりと話しをする練習をする際には、台本に句読点をつけて、それを意識すると良いでしょう。
息継ぎのタイミングが分かり、話すスピードにも自然と変化があらわれます。
なお、面接によっては「○○分で自己紹介をお願いします」などの時間を制限する場合があります。
話すスピードを変えようとすると焦ってしまうため
こういったシチュエーションにも対応できるように
あらかじめ長めバージョンの台本と短めバージョンの台本、
両方を用意しておくことをおすすめします。