転職面接のキホン!対策マニュアル【面接準備編】

「面接で緊張しすぎて失敗したらどうしよう…」

面接をする時は、多くの人がこのような不安に襲われます。しかし、事前にしっかり対策をしておけば、練習してきた成果は必ず形となって表れることでしょう。

転職面接対策マニュアル

 

1.面接に必要なものが揃っているかチェックしよう

面接の日程が近づいてきたら、まずは必要なものが揃っているかを確認してみましょう。前日だけでは揃えるのが難しいものもあるため、早めに準備を進めるのがおすすめです。

<チェックリスト>

早めに準備する物 前日までに準備する物
□ 面接用のスーツ・シャツ・ネクタイ □ 筆記用具
□ 面接用の靴・靴下・ストッキング □ ノート・メモ帳
□ 面接用のカバン □ 印鑑
□ 履歴書 □ 携帯電話
□ 職務経歴書 □ 財布
□ ポートフォリオ □ 化粧品
□ 替えのストッキング

2.面接の服装・靴・カバンを選ぶ時の注意点

「TPOを考えた服装をするべきだ」という言葉をよく聞きますが、それが意味するのは「マナーを守る」ということ。面接はフォーマルな場であるため、その場にふさわしい恰好をして面接に臨みましょう。

1.スーツ・シャツ

転職者の場合、リクルートスーツでは未熟な印象になってしまうため、ビジネススーツを着用するのが基本です。サイズが合っていないとだらしない印象になるため、自分の体型にぴったり合っているものを準備しましょう。

スーツ・シャツについては、それぞれ以下の色が面接ではふさわしいとされています。

面接に適したスーツ・シャツの色 スーツ:黒、グレー、濃紺 シャツ:白シャツ、淡い色のカラーシャツ

男性の場合はネクタイも必要なので、選ぶ時はあまり派手すぎないものにしましょう。

なお、上記を満たしている場合でも清潔感があることは大前提です。シワなどが目立つ場合は、クリーニングに出すか、アイロンがけをしてから着用するようにしてください。

2.靴・靴下・ストッキング編

靴は男性の場合、紐靴タイプの黒、もしくは茶のビジネスシューズを着用するのが一般的です。靴下は色合いをスーツに合わせ、柄は無地もしくは、ワンポイントのものがふさわしいとされています。

一方、女性の場合、靴はシンプルなデザインのパンプスを着用するのが一般的です。ヒールの高さは3~5㎝が目安。ストッキングはカジュアルなものは避け、色はベージュ系を選びましょう。

3.カバン編

カバンは、床に置いた時に立てられるものが理想的です。色は黒や茶、紺のようなシンプルなものを選ぶようにしましょう。女性の場合はそれ以外の色でも特に問題はありませんが、派手なデザインのものは避けるのが無難です。

また、面接では履歴書のような応募書類や、担当者の方から配られる説明書類など、書類を持ち歩く必要があります。そのため、折らずに済むようにA4サイズの書類が入る大きさのカバンを用意しましょう。

3.面接の髪型・髪色・メイク・ネイルの注意点

どんなに能力に長けた人材であっても、清潔感がない人はどうしてもマイナスなイメージを持たれてしまいます。

面接では、頭からつま先まで隈なく「見られている」という意識を持ち、細かな部分まで準備を怠らないようにしましょう。

1.髪型・髪色編

髪型は、清潔感があってすっきりした印象を与えるようなものにしましょう。

「前髪で表情が見えない」「整髪されておらず、だらしなく感じる」などはNGです。ロングヘア―の場合は、後ろで結んでおくのが良いでしょう。

また、髪色はできるだけ地毛に近い色を選び、明るい色を避けるようにしてください。ただ、「黒だと重すぎて暗い印象になってしまう」などの場合は、自然な色のカラーリングであれば許容範囲であると言えます。

2.メイク・ネイル編

面接時のメイクの基本は、ナチュラルメイクであることがポイントです。ファンデーションは地肌に近い色を選び、リップはピンク系など薄めの色にすると清潔感を出すことができます。

マスカラはロングタイプを付けずに、派手なアイライナーも避けましょう。ネイルについてはファッションの要素が強いと捉えられるため、基本的にしていないほうが良いと言われています。

4.面接会場までの道順を確認しておこう

面接の遅刻は厳禁です。遅刻しないためにも、事前に現地までの道順を確認しておきましょう。できれば面接日までに一度、面接会場に行っておくと安心です。

当日は気持ちを落ち着かせるためにも、1時間前を目安に到着しておくのがおすすめです。早すぎる訪問はマナー違反ですので、一旦喫茶店などに入り、予め考えておいた回答などを見直す時間に使いましょう。なお、面接会場の近くの喫茶店に行く場合は、採用担当者も利用している可能性がありますので注意してください。

万が一、電車の事故などで遅刻しそうな場合は、それが分かった時点ですぐに連絡を入れましょう

5.面接の入退室のマナー

面接では、部屋に入室してから退室するまでが審査対象に入るため、最後まで気を抜かずに凛とした態度で臨むようにしましょう。

1.入室編

面接室に呼ばれたら落ち着いて入室しましょう。面接官がすでにいる場合と、後から入ってくる場合がありますが、いずれも軽くドアを2回ノックするようにしてください

「どうぞ」と声がかかったら、笑顔で「失礼します」と言って入室します。面接室から何も声がかからない場合は、再度2回ノックして「失礼します」と言ってから入室しましょう

また、面接室に入ったら面接官に対し背を向けずに、ドアは後ろの手で閉めるのが基本です。

2.退室編

面接が終了したら、採用担当者から渡された書類や名刺を丁寧にカバンにしまいます。その後、椅子の横に立って「ありがとうございました」とお礼を述べて一礼。

さらに、ドアの前で再度一礼して、ドアは丁寧に静かに閉めます。ここでも面接官に背を向けないように注意しましょう。

6.面接では丁寧な話し方を意識しよう

面接では、です・ます」のような敬語を使い、大きな声でハキハキと話しましょう。もし採用担当者と意気投合し、話がはずんだ場合でも、友達言葉はマナー違反です。目上に対する言葉遣いを意識し、最後まで丁寧な話し方を心がけましょう。

また、敬語や声の大きさに自信がない場合は、事前に友人や家族などにお願いをして練習しておくのがおすすめです。

7.質疑応答のポイント

面接で最も重要なのは、当然ながらこの質疑応答です。「この会社で働きたい」という熱意をしっかりと自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

1.面接で採用担当者がチェックしていること

面接において、採用担当者がチェックしているポイントは以下のようなものです。

採用担当者のチェックポイント ビジネスマナーはあるか ・十分な経験・スキルを持っているか 会社・配属先との相性はどうか 仕事への意欲があるか 継続して働いてくれそうか

まずは上記のことを念頭に置き、企業が求めている人物像について事前にしっかりと研究しておきましょう。

2.面接でよく聞かれる質問

面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問が、自己紹介・職歴紹介と志望動機です。事前に自分の強みや伝えたいことなどを整理し、本番でスムーズに話せるように練習をしておきましょう。

なお、いずれもありきたりな表現では印象に残りません。採用担当者がチェックしているポイントを抑えた上で、しっかりと自分の言葉で伝えましょう。

その他、面接でよく聞かれる質問は以下のようなものです。

面接でよく聞かれる質問 今後のキャリアプラン 過去の経験で一番嬉しかったこと・辛かったこと 仲間・同僚・上司からの評価 長所・短所

他にもできるだけ多くの質問パターンを想定し、予めある程度の回答を考えておきましょう。

8.オンライン面接のポイント

近年、コロナ下の影響でオンライン面接を実施する企業が増えています。しかし、基本的なマナーは対面での面接と変わらないため、準備してきた成果を発揮できれば特に問題ありません。

しかし、オンラインならではの注意点や独自のマナーなども存在するため、この章で簡単にご説明します。面接官に好印象を与えられるような面接ノウハウをしっかりと身につけておきましょう。

1.事前に準備が必要なもの

オンライン面接に必要なもの インターネット環境 PC・タブレット・スマホ(カメラ・マイク機能付き)

オンライン面接を円滑に進めるためには、インターネット環境が必須です。通信状態がよくない場所で面接を行うと、画面が止まってしまったり、音が途切れてしまったりと、面接を中断せざるを得ない状況になってしまうため、予めネット環境は確認しておきましょう。

また、PC・タブレット・スマホというような端末の準備も必要です。一般的に推奨されるのは、画面がよく見えるPCですが、持っていない場合はタブレットやスマホでも特に問題はありません。

しかし、タブレットやスマホは手持ちでは画面がぶれてしまうため、固定できるようなスタンドなどを事前に用意しておくことが重要です。

2.オンライン面接での基本マナー

面接でのマナーは基本的には対面と同様ですが、オンライン面接ならではの注意点がいくつかあります。

まずは、声の大きさや話すスピード。オンライン面接では、端末を通して会話をしなければならないため、自分が思っている声の大きさよりも小さく聞こえたり、通信状態によってはタイムラグが起きたりする可能性があります。

そのため、面接官に自分の声が届いているのか、発言した内容がきちんと伝わっているのかを確認しながら話すことを心がけましょう。

また、オンライン面接に慣れていない場合、多くの人が最初に悩むのは話すときの目線です。自分が話すときはカメラ」、「相手の話を聞くときは画面というポイントをしっかりと押さえておきましょう。

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