この記事では、そんな福岡市のIT/Web業界の現状や、注目されている背景、狙い目の転職先などを詳しくご紹介します!
近年、IT/Web業界が急速に伸びていると言われている福岡市。今、IT/Web業界で転職先を探しているのであれば、福岡市で転職することを視野に入れてみるのもおすすめです。
では、まずは福岡市のIT/Web業界の現状と、成長の理由を見ていきましょう。
昨今の地方創生ブームに乗って、各自治体は地域活性化のための企業誘致に非常に熱心に取り組んでおり、それは福岡市も例外ではありません。しかし、首都圏の企業が実際に地方へ拠点を移すケースは少なく、多くの自治体が誘致活動に苦労しています。
そのような状況下において、福岡市では2011年から2020年にかけての10年間で、企業誘致件数は500社を突破。さらに、コロナ下でも50社以上の企業誘致を実現させており、その中には成長分野である情報関連産業やデジタルコンテンツ、本社機能も含まれます。
また、これまでに進出した企業では、LINE Fukuoka株式会社、株式会社メルカリ、ヤフー株式会社、ピクシブ株式会社など、日本きっての大手企業ばかりです。
では、他の自治体が苦戦している中、なぜ福岡市がこれほどまでに企業誘致に成功しているのでしょうか?
それは福岡市が、水資源の面から工業系企業の誘致が難しいことを踏まえ、早い段階からITやクリエイティブ産業の振興を進めてきたことが関係しています。
さらに、東日本大震災における被害や、コロナ下のテレワークの進展をきっかけに、都心の企業のリスク分散、あるいはコスト削減のために経営拠点を福岡に移したことが大きな理由だとされています。
中には、こうした状況をさらなる事業発展の好機と捉える企業も多く、今後も福岡市内で新たな進出を図る企業は増加の一途を辿っていくことでしょう。
福岡市では、IT/Web業界企業の増加に伴い、IT/Web人材が育つ環境も形成されつつあります。福岡市内のIT/Web関連イベントを検索してみると、ほぼ毎日、様々な企業・団体がセミナーや勉強会を開催していることがわかります。
このように相乗効果で生まれた大きな流れは、今後も福岡市のIT/Web業界を発展へと導いていくでしょう。
前章では、都心部から福岡市に本社機能を移す企業が増えていることを紹介しました。しかし、現在は既存の企業が経営拠点を移すのではなく、福岡市で起業し、福岡市から全国展開していく新たな企業も増えています。
2021年に出展された「福岡市経済の概況」によると、福岡市は3年連続で開業率日本一の記録を打ち出しています。数値で言うと、2021年度の開業率は7.2%を達成。ちなみに、2位は名古屋市とさいたま市がランクインしており、同率の6.3%となっています。
また、福岡市では2012年にスタートアップ都市を目指す方針を打ち出しており、企業の支援に注力しています。
近年では、外国人起業家の活動を促進させるための「スタートアップビザ」の申請が盛んに行われており、2022年7月14日時点で福岡市のビザの申請数は79件を突破。全国では2位という結果になっています。
(参照:令和3年度国家戦略特別区域の評価について⦅内閣府 国家戦略特区HP⦆ )
このように、福岡市では国内企業に留まらず、海外企業も積極的に進出を図っている傾向にあります。ちなみに起業後間もない会社は、スタートアップ企業やベンチャー企業と呼ばれ、様々なメリットから転職先としては狙い目です。
では、スタートアップ企業やベンチャー企業で働くメリットには何があるのでしょうか?
一つは、自分のやりたいことを実現しやすいという点です。創業して間もない会社であれば、まだまだ組織体制を構築していっている段階なので、自分の意見やアイデアが通りやすい利点があるでしょう。
さらに、役割や役職も定まっていないことも多いため、その分、役職・ポストにつける可能性が高いこともメリットです。
しかし、当然ながらスタートしたばかりの会社は、経営基盤が安定していないこともあるため、選ぶ会社はどこでも良いというわけではありません。転職活動をする際は、しっかりと企業研究を行った上で行動に移していくことをおすすめします。
この記事では、福岡市のIT/Web業界の現状や、成長している理由、狙い目の転職先などをご紹介してきました。
まだ市場として成熟しているとは言えませんが、新たな企業が増え、人材育成の環境が整ってきていることから、以前と比較して転職成功の可能性が高くなっていると言えるでしょう。
福岡市へのUターン・Iターン転職に少しでも興味を持っている方は、福岡市のIT/Web求人をこまめにチェックしましょう。