Webディレクターとして働くうちに、フリーランスで働いてもっとスキルを身につけたい・もっと稼げるようになりたいなどと考え始める人も多いでしょう。フリーランスの多い業界ですし、引く手あまたの職種なのでフリーランスになって仕事がない!と困るということはないはず。しかし、フリーランスになる前に知っておきたいポイントを押さえておけば、今後のキャリアを大きく成長させることも可能です。これからご紹介する3つのポイントを押さえて、優秀なフリーランスWebディレクターとしてのキャリアをスタートしましょう。
まずフリーランスWebディレクターになる前に、知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
1.Webディレクターに求められるスキル
2.Webディレクターでニーズの多い案件とは?
3.クライアントから期待される動き方
Webディレクターは多くの人をまとめて動く仕事であるため、上記3つのポイントを押さえておくことが特に重要です。
求められるスキル・期待される働き方を知っておくこと、そしてニーズの多い案件の経験を独立前に積んでおくと、フリーランスとして大きなステップアップができるはず。また、プロジェクトマネージャーの経験があればさらに高単価な案件にも参画できるため、会社員として働いているうちに能力を身につけておくと年収アップにも役立つでしょう。
フリーランスのWebディレクターに求められるスキルとしては、先回り力・人の気持ちに寄り添うコミュニケーション能力・万が一の対応力が挙げられます。
先回り力は、納期に遅れてしまう人を出さないために重要な能力です。納期を守れない人が一定数出ることを想定して締切設定をする、途中経過を確認するフローを挟んで修正が多くならないようにする、などの先回りが順調な進行には欠かせません。
人の気持ちに寄り添うコミュニケーション能力では、相手が把握しやすいように情報を配置することが重要です。
たとえば、誰が見ても誤解しないような資料作りをする、納品までの流れを「納品後はAのスプレッドシートのL列に日付を記入」というように明確に説明するなど。このように配慮があるディレクターの場合、外注スタッフも仕事がしやすいと感じてくれる可能性も高まります。
万が一の対応力としては、大幅遅延が見込まれる場合に誰か即対応してくれるような外注さんを抱えている、万が一という状況であっても、常に対策がいくつかある状態で進行する、などの能力が挙げられます。
このような納期を守る能力以外にも、トラブルになった場合に収束させる方法をいくつも知っているという能力があると、さらに重宝されるでしょう。
フリーランスのWebディレクターで最近多い案件としては、オウンドメディアのディレクション業務やアプリ・サービス開発のディレクション業務です。
進捗管理・工数管理などのいわゆるディレクション業務だけでなく、予算編成や構成の作成などの前提条件作り、クオリティ担保などの後工程に関してもマルチに対応することが要求されます。
ニーズの多い案件に自分が参画できるように常に業界の動向を把握することだけでなく、必要スキルを身につけるための時間確保もフリーランスとして成功するには重要になってくるでしょう。
フリーランスのWebディレクターとしてクライアントから求められる働き方としては、自社のサービス内容を深く理解することが最も重要です。
「競合と比較したときの優位性とは?」
「なぜ今このメディアをやるのか?」
「アサインされる人はどのような要件で選ぶべきか?」
上記の質問に対して、自分の言葉でスタッフに伝えることができるかで仕事の質が大きく変わってきます。それを理解した上で応募するようにしましょう。
その上で納期遅延がない・クオリティが担保されている・複数プロジェクトの同時進行・内外部のスタッフの確保・円滑なコミュニケーション能力などが期待されます。
フリーランスWebディレクターであれば、複数プロジェクトを同時期に進行するのが当たり前です。複数を並行してもクオリティが下がらず、納期遅延も一切なしというのが最低条件。さらに円滑なコミュニケーションとスタッフ確保ができる、ということで評価が加算されていきます。
「◯◯さんとお仕事できるならぜひ!」と言ってくれるスタッフをどれだけ確保できているかによって、フリーランスWebディレクターとしての評価が大きく変わってくるでしょう。
フリーランスのWebディレクターとして成功するために必要な3つのポイントをまとめてご紹介しました。独立する前に把握しておくことで、会社員のうちに能力・経験を身につけて巣立つことができるはずです。
ディレクション業務をただこなすのではなく、スタッフがついてくる・メディアのビジョンを理解して伝えることができるなどの付加価値を生み出すことで、フリーランスとしての仕事を成功させてみてはいかがでしょうか。