Webディレクターで派遣として働いているとき、「どうしたらもっと高い時給で働けるんだろう…」と考えたことのある人は多いはずです。さまざまな能力が必要とされるWebディレクターですが、どのようなスキルがあれば高時給人材になれるのか、そのポイントをご紹介していきます。ぜひスキルを磨いて、効率よく稼げるWebディレクターを目指してください。
エン・ジャパン株式会社の2018年10月度の調査によると、三大都市圏におけるWebディレクター職の平均時給は1,969円でした。これは昨年同月と比べて5.4%増加しており、また全職種平均の1,560円と比べても高く、Webディレクター職のニーズが増加していることが見て取れます。
月に22日、8時間フルタイムで働いたとすると、月収346,544円となります。仮に残業が20時間程度発生したとすると、月収は約40万円です。
1人暮らし、あるいは実家住まいであれば生活するのに問題ない金額ですが、家庭を持っている人であればもう少し年収アップを図りたいと感じる人も多いのではないでしょうか。
高時給なWebディレクター案件を見てみると、時給が2,000円~3,000円程度で、まれに時給3,000円を超える案件も存在します。特徴としては以下のようなものがあります。
高時給案件の特徴としては、広告・ゲームイラスト・アプリ開発など、Webだけにとどまらない領域のディレクションをする案件が多いです。幅広い案件に対応できるスキルを持ち、伸び盛りで需要の多い業務に対応できることが高時給案件に携わるためのポイントのひとつと言えるでしょう。
Web制作だけでなく、マーケティング戦略としてSNS・動画・オフラインでのイベントなどの企画を伴う案件も高時給が設定されやすいです。
今は表現手段が多様化しているからこそ、オンライン・オフライン含めて柔軟に対応できる人材が求められています。「クライアントや自社のサービスをどのように展開するのが一番効果的なのか?」と広範にわたって考えて行動できることがWebディレクターに求められるようになっているのでしょう。
案件の特徴や共通点を通じて、必要な能力がわかってきたところで、あらためて高時給なWebディレクターに求められる能力を3つ定義してみましょう。
1.ビジネス視点でプロジェクトを捉える力
2.クライアントや自社に成果を出すための企画力
3.最適な手段を選び、成果を生み出すマーケティング力
1つずつ詳しく解説をしていきます。
目の前の案件の進行管理に留まらず、一段高いビジネスの視点でプロジェクトを捉える力が求められます。単に納期を守る・頼まれたことをやるというスタンスではなく、プロジェクトを成功させるために、そしてクオリティを高めるためにどうすればよいかを考えて、プロジェクト全体を俯瞰したマネジメントができるようにならなければいけません。
「プロジェクトのゴールは納品ではなく、成果を上げること」という認識を持って運営できるかが鍵になってきます。ディレクション業務が仕事なのではなく、成果を出すことが仕事です。進行管理だけで終わってしまうのではなく、成果をゴールに置いて考えることが重要になってきます。プロジェクトを無難に終わらせるのではなく、成果を上げられるプロダクトが作り出せるよう企画・進行できる力が求められています。
「自分がクライアントで、そのアプリ開発の責任者だったら」と想定し、どうしたら成果を上げられるのかを考えると、ゴールが成果に置き換わりやすくなります。いま携わっているディレクション業務も、このように意識を変えて取り組んでいけば、この能力を身につけていけるでしょう。
広告やSNS、動画、オフラインでのイベントなど、さまざまな手法の中から、成果を出すために必要なものを選び、組み合わせて進行できるマーケティング力があるWebディレクターは非常に貴重です。
クライアントから頼まれていなくても、「本当にWebで展開するのが一番なのか?」と自問自答して仕事をすることでマーケティング力は鍛えられますので、いま携わっている案件でも、どのようなプロモーションを打てば効果的かを考えるようにするとよいでしょう。
Webディレクターはクリエイティブ業界の他の職種に比べれば時給が高い傾向があります。しかし本稿では、もっと高時給で仕事がしたいという人に向けて、時給アップを狙う方法をご紹介しました。普段の仕事のクオリティを高め、スキルを身につけることで高時給人材になれるようチャレンジしてみてください。