履歴書に性格や特徴を書くのは、採用担当者が企業の社風・理念、仕事内容、職場環境との相性を確認するためです。相性が合わないと、個人の仕事の能力が存分に発揮されないことはもちろん、早期退社のきっかけになる恐れもあります。また、すでに企業内で働いている社員のことも考慮して、入社させても問題ない人材であるかを判断しなればいけません。採用担当者視点で考えると、決して軽視できない性格や特徴。ここでは同項目の書き方について解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
書類通過するためには、履歴書の書き方のポイントを抑えて、さらに他の人と差別化を図ることが大切です。どのようなポイントがあるのかを見ていきましょう。
採用担当者は、日々、限りある時間の中で何人もの応募者の書類に目を通します。その中で少しでも印象に残る工夫の一つが、“記憶に残る言葉選びをする”こと。たとえば「温厚」という性格を表す言葉。ここのありきたりな表現を「友人に怒ったことがない」などに言いかえることで印象に残りやすくなります。
上記に加えて具体的なエピソードを盛り込むと、より効果的です。エピソードを読むことで採用担当者がイメージしやすくなり、そのイメージは記憶として残りやすくなります。自身の性格や特徴を明確に表現できるエピソードがないか、過去の自分を振り返ってみましょう。
色々なエピソードを持っている人は、応募企業のビジネスの現場にイメージ展開できるような内容のものを選びましょう。“単なる性格”ではなく、“仕事に活かせる性格”であることを直接的にアピールすることができます。
基本的に、性格や特徴については、ネガティブな内容は書かないことが大切です。企業によって有利な性格や特徴にするためにも、書く内容は事前に決めておくようにしておきましょう。
私は性格的に協調性のある人間だと思います。前職でもグループ同士の人間関係を大切にし、コミュニケーションを重視してきました。日頃から食事を共にし、仕事でもプライベートでも親しくすることを心がけています。
性格を強調性とし、コミュニケーション能力が高いことをアピールすることで、環境への順応性が高いことをアピールすることが可能です。
人一倍責任感が強く、依頼された業務は求められたこと以上に達成しないと気が済みません。企画を行った時も、必要事項以外にもわかりやすい記述を盛り込むことで、相手に伝わりやすいことを意識して資料を作成しました。
責任感が強いことをアピールすることで、仕事に対する熱い気持ちを伝えることができます。採用担当者も熱意のある人材を求める傾向にあるため、面接の場では好印象を残すことが可能です。
自分は積極性があり、何事も率先して行動を起こします。前職でも会議で意見が求められた時には、積極的に自分が気付いたことを述べて、会議を円滑に進めることを意識しています。
積極性があることは、仕事を行う上で大切なことであるため、自分から行動できることをアピールすることで、好印象を採用担当者に印象づけることができます。
履歴書の性格や特徴の項目は、志望動機などに比べると軽視されがちですが、時に書類選考の通過率に影響を与える場合があります。他者との差別化を意識した言葉選び、エピソードを盛り込むなどの工夫を凝らし、少しでも採用担当者の印象に残るような内容に仕上げましょう。