Webクリエイター求人を募集する企業が、応募者の履歴書や職務経歴書などの、どの部分をチェックしているのかを把握しておくことによって魅力的な自己PRを作成することができます。今回は、企業が見ている自己PRのポイント、自己PRに入れ込みたい資質や資格、効果的なアピール方法についての情報をお届けします。
Webクリエイター求人を募集する企業は、自己PRの際、いったいどこを見ているのでしょうか。こちらでは、2つの重要なポイントをご紹介します。面接官に響く自己PRを作成したいとお考えの方は、ぜひ、ご参考ください。
多くの企業は、個性のある芸術家ではなく、協調性のある人物を求めています。もちろん、独自のアイディアを持っているという点も大切ですが、企業はそこだけを見ているわけではありません。周囲と協力し、作業をスムーズに進めることができる人物かという点も評価のポイントとして見ています。
自身の作品や実績のみを並べただけでは、協調性をアピールできないので注意しましょう。「チームの仲間と協力したという製作過程」や「クライアントとのやり取りで得た成果」など、実際に体験した詳しいエピソードを盛り込むことをおすすめします。そうすることで、実績と協調性の両方をアピールすることができます。
入社後に担当する業務が決まっていれば、その業務内容と合った自己PRが効果的です。今までの経験や実績をアピールする際は、応募先の需要と一番近いエピソードを選んでみてください。志望動機と一貫性を持たせることで、適切な自己PRを作成することができます。
また、複数の職種を募集している場合は、自分が希望する職種と間違えて応募しないように注意することも大切でしょう。万が一、希望する職種と間違えて記入してしまった場合は、自己PRの内容とずれが生じてしまうため、「事前に会社のことを調べていないのでは」と懸念を抱かれてしまいかねませんので注意しましょう。
Webクリエイターを志望する場合、求められる資質や資格を自己PRに入れ込む必要があります。長所を伝える場面で活かすことができるため、覚えておくと便利です。
Webクリエイターには、先程ご紹介した「協調性」の他にも、求められる資質がたくさんあります。例えば、「コミュニケーション力」「責任感」「積極性」などは、自己PRで欠かせない長所を伝える場面でアピールする部分です。
特にWebクリエイターは、クライアントの持つイメージを形にしたり、全体をまとめるプロデューサーや現場を動かすディレクターと連携して、作業を進めたりすることもあります。クライアントやチーム間でのコミュニケーションが欠かせません。アイディアや意見を出す場面もあるので、積極性も求められるでしょう。また、提出期限の厳守といった、責任感のある仕事も求められるため、Webクリエイターに必要な資質を自己PRの要素に含めておくことをおすすめします。
Webクリエイターは、Webサイトやコンテンツ制作全般に関わる職種です。そのため、幅広い知識やスキルをバランスよく身につけなくてはいけません。それらを証明する資格としておすすめなのがWebクリエイター能力認定試験です。資格を取得しておくことで、意欲・やる気もアピールすることができるでしょう。
Webクリエイター能力認定試験
サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催している民間資格試験です。この業界で最も受験者数が多く、自身のスキルを証明する際に役立てることができます。スタンダード、エキスパートといったレベルが用意されているため、自身のスキルに合わせて選びましょう。
面接官に採用したいと思ってもらうためには、効果的な自己PR方法を身につけておく必要があります。ここでは、自分をアピールすることに役立つ自己PR方法の例をご紹介します。
先程もご説明したように、効果的な自己PRを行うなら、企業が求める人物像に合うアピールをする必要があります。的はずれなアピールをしてしまった場合、求人内容を理解していないと面接官に思われてしまいます。「Webクリエイターなら主体性!」といったような先入観にとらわれず、求める人物像をしっかりとイメージすることが大切です。
たくさんの長所をあげると、面接官はあなたがどのような人物なのか判断しづらくなってしまいます。また、あれこれあげてしまうと、自信がない人だと捉えられる可能性もあるので注意が必要です。そのため、複数アピールしたい場合でも、なるべく1つに絞るようにしましょう。難しい場合は、一番自信のある長所を見つけ、それに関するエピソードを1つに絞ります。そうすることで、よりわかりやすい自己PRを行うことができるでしょう。
自分の長所を活かしてどのような成果を出すことができたのか、実際のエピソードを交えて伝えてみましょう。抽象的な表現は、できるだけ避けるようにしてください。「私の長所は積極的に行動できることです」のみはNGです。長所を活かした場面、その時の課題、課題に対してどう対応したのか、対応したことでどうなったのかという構成で話の流れを作ることで、上手くアピールできます。ここで、「上司からお褒めの言葉をもらった」「チームメンバーから称賛された」など、客観的な意見を入れると、より具体性が増すのでおすすめです。
ここまで、Webクリエイターを求めている企業が見ている自己PRのポイント、自己PRに入れ込みたい資質や資格、効果的なアピール方法についてお伝えしました。未経験からWebクリエイターを目指している方は、「個性」や「創造性」をアピールポイントとして捉えがちですが、「協調性」や「積極性」を求めている企業が少なくありません。応募先の企業が見ているポイントをしっかりと理解して、適切な自己PRを作成しましょう。エピソードを交えたり、所持している資格をアピールしたりすることで、具体性を持たせることができるので、面接官の心を掴むため、ぜひ、実践してみてください。