正社員のWebデザイナーとして働いていたが、結婚や妊娠・出産を機に、以前の職場を退職したという女性は少なくないはずです。そういった方の中には、育児が落ち着いたタイミングで再び働こうと思っても、いきなり正社員として働くにはプレッシャーを感じる方も多いのではないでしょうか。
そもそも、正社員として就職するのは難易度が高いという現実もあります。また、残業が多いことにより、家庭のことが疎かになってしまうワークライフバランスの部分も心配されるところです。
このような女性におすすめの働き方が派遣のWebデザイナーです。正社員よりも自由度の高い働き方ができることでプライベートに余裕が生まれるので、女性におすすめの働き方といえます。そこで今回は、派遣のWebデザイナーの働き方や、どんな人が向いているのかなどをご紹介します。
今まで正社員として働いていたという方の中には、派遣社員と正社員の違いが明確に分からない方も多いのではないでしょうか。まずは、派遣の働き方を正社員と比較してご紹介します。
正社員は企業と契約を結んでいて「無期雇用」として雇われます。就業規則に定められている定年まで、企業は正社員を雇用し続けなければならないという義務があります。一方、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。そのため、派遣先の企業との雇用関係はなく、退職を希望する場合も派遣会社に相談する流れになります。
正社員は勤務先の企業から給与が支払われます。基本的に月給制で、賞与や退職金があります。また、多くの企業では年に一度以上は契約条件の見直しがあるため、業績や貢献に応じて給与が増える可能性もあるでしょう。さらに、企業によっては交通費や住居手当などが支給されるため、福利厚生が充実していることが多いです。
一方、派遣社員は、派遣先の企業からではなく、派遣会社から給与が支払われます。派遣社員の給与は、ほとんどの場合が時給制で、多くは賞与や退職金がありません。しかし、月収としては正社員並みに稼ぐことができる求人もあります。派遣社員の給与で不安な点は、時給制であることにより祝日が多い月は収入が減ってしまうというところです。
正社員はフルタイム勤務が当然で、完全週休2日制や週休2日制である企業がほとんどです。一方、派遣社員であれば、フルタイム勤務はもちろん、勤務時間を短くすることや勤務日数を少なくできる仕事があり、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
正社員は、自らの意志で退社したり、正当な理由で解雇されたりしない限り、契約が切れることはありません。一方、派遣社員は契約期間が決まっており、最長でも3年間しか同じ企業に勤めることができません。契約期間が終わるたびに、契約を更新するか終了するかが決まります。
正社員であれば、責任のある仕事を任され、出世という大きな目標もあります。一方、派遣社員は定められた業務を淡々とこなしていくことが多く、やりがいを感じないという方もいます。また、発言権や決定権があまりない職場もあり、その場合は、正社員からの指示に従って仕事をしていきます。
それでは次に、派遣のWebデザイナーに向いている人はどんな人なのかをご紹介します。
派遣Webデザイナーの求人には、残業がないものが多くあります。また、求人数は少なくなりますが、時短勤務が可能であったり、週2日以上勤務すれば良かったりする求人もあります。そのため、Webデザインの仕事と家事を両立したいという方に、派遣のWebデザイナーは向いているといえます。もちろん、派遣先の企業によっては正社員と同等の働き方を求める場合があるため、求人情報をしっかり確認しておきましょう。
長期で同じ職場で働くよりも、いろいろな職場を体験したいという方にも派遣のWebデザイナーは向いています。職場が変わることで人間関係も変わるため、多くの人と出会いたい方も向いているでしょう。
逆に、職場での人間関係にとらわれたくない方も、派遣のWebデザイナーを考えてみてはいかがでしょうか。正社員よりも職場の人間関係から一線を引きやすく、仕事だけに集中できます。また、Webデザイナーは派遣先によって業務内容が大きく変わります。デザインがメインであったり、コーディングがメインであったりなど、さまざまです。求人情報でしっかりと業務内容を確認して、自分のやりたいことやスキルアップしたい内容であるかを確認しましょう。
以前Webデザイナーとして働いていたが、ブランクが長く、働くことに不安がある人も派遣からチャレンジしてみましょう。いきなり正社員となると、さまざまなプレッシャーや責任がありますし、何よりも派遣のほうが就業が決まりやすいという特徴があります。
「どうしても正社員/契約社員として働きたい」という方であれば、「紹介予定派遣」の働き方があります。最長6ヶ月間の派遣期間が終了した後に、本人と派遣先の企業の両者が合意すれば、正社員/契約社員として雇用されることになります。
また「紹介予定派遣」は正社員/契約社員前提として働くだけではなく、派遣社員として働く6ヶ月間で職場環境や業務内容を体感することができるというメリットがあります。「紹介予定派遣」の求人数はそんなに多くはありませんので、少しでも興味がある求人を見つけた場合は、早めに応募をしましょう。
今回は、正社員と派遣の違いや、派遣のWebデザイナーに向いている人をご紹介しました。派遣は正社員よりも時間に余裕があるため、家事との両立を目指す女性に、とてもおすすめの働き方です。正社員のみで復職活動をされていた方は、派遣のWebデザイナーも選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。