Webデザイナー職として派遣で働いている人の中には「どんなことをすれば時給を上げられるんだろう?」と悩んでいる方も多いでしょう。何をすれば時給アップにつながるのがわからないという人のために、高時給の人材にどんなスキルが求められるのかをご紹介していきます。
エン・ジャパン株式会社の2018年10月度の調査によると、三大都市圏におけるWebデザイナー職の平均時給は1,885円です。これは昨年同月と比べて4.3%増加しており、また全職種平均の1,560円と比べても高く、クリエイティブ系職種の平均である1,818円よりも上回っています。
時給1,885円の仕事に就き、フルタイム(月22日、1日8時間)で働いたとすると、月収331,760円です。これに残業がいくらか発生することを想定すると、月収35万円~40万円程度になるでしょう。これが派遣のWebデザイナーの一般的な給与状況です。
高時給なWebデザイナー案件を見てみると、時給3,000円以上の案件もありますが、ボリュームゾーンとしては時給2,100円~2,500円程度です。では、高時給で依頼される案件にはどのような特徴や共通点があるのでしょうか。
・ゲーム系案件
・広告系案件
・リニューアル案件
・急募案件
まずゲーム系案件は、市場が成長を続けているためか、比較的高時給の案件が多く存在しています。このほか、広告系案件も高時給の傾向があります。
「業界」を除外して考えると高時給業務が多いのは、リニューアル案件、そして急募案件など。短い期間に高い技術力を発揮することを望まれる案件が多いようです。
業界などに関係なく、高時給が発生する案件で必要とされる経験・スキルは以下の通りです(一例)。
・数値管理も含んだ広告デザインリニューアルの経験
・UI、UXデザインの知識や実績がある
・GIFアニメ、イラスト、キャラクター制作、IPゲーム、Mayaが使えるなどのスキル
他職種でも共通して言えることですが、1つの業務だけではなく複数の業務を総合的に担当できる、マルチな経験・スキルを持っている人が高時給を得られると言えそうです。
また、Webだけでなく例えばゲーム業界など、今後伸びそうな業界で求められているデザインワークを学んでおくのも高時給につながるようです。先々を見据えてキャリアプランを立てることが肝要と言えるでしょう。
Webディレクターなどに比べて、単体のスキルを深く掘り下げるだけでは高時給な案件にたどり着くのが難しいWebデザイナーは、下記3つの能力を身につけることが重要です。
すぐに活かせる能力としては、UI/UXデザインに関する知識が挙げられます。単にデザインをするだけでなく、情報設計や導線を意識してユーザーが使いやすいページを制作できれば、成果物に対するクライアントの満足度は高くなるでしょう。
Webサイト自体の制作目的の多くが「売上を上げる」「商品やサービスの認知を上げる」ことです。
Webマーケティングを学び、企業の利益につながるような提案ができるようになれば案件の拡大を狙うことができます。さらに広告の知識があれば、運用コンサルティング・代行などの業務領域を広げることもできるでしょう。
その行程でWebディレクターのような役割も担うことができるようになれば、高時給を得られるようになるのは必然と言えます。
先ほどご紹介したゲーム業界のように「今後伸びる業界」にアンテナを張り、「どんな能力を身につけたら稼げる人材になるのか?」を常に意識しましょう。Webの領域だけに固執せず、伸びる業界のデザインワークも積極的に身につけること、高時給を得るための一つの方法として覚えておきましょう。
Webデザイナー職として派遣で働いている人が、時給アップするために必要な能力についてご紹介しました。これまであまりキャリアや時給アップについて考えられていなかったという場合でも、これから身につけていけば数年後には大きく時給アップを叶えることができるはずです。