退職日当日は、なにかと慌ただしい1日になります。あらかじめ、やるべきことを整理して、気持ちよく退職日を乗り切りましょう。
退職時のスピーチやメールの作成ポイントも紹介します!
意外とやらなければいけないことが多い退職日。やり残しのないように1日の過ごし方をイメージしておきましょう。ここでは一般的な退職日当日の流れをご紹介します。
自分のデスク周辺の整理整頓・掃除は、いつもよりも早めに出社をして、始業時間になる前に終わらせてしまいましょう。会社から貸与された物の返却も忘れずに。私物は持ち帰る必要があるので、荷物が多い人は、カバンや紙袋を自宅から持参しましょう。
空いている時間を見計らって、お世話になった上司に挨拶を行います。「本日をもって退職いたします。最後まで気を抜かずに頑張ります。」といった誠意ある内容を意識しましょう。
後任者への引き継ぎ業務に漏れがないか、上司・同僚などが不安に思っていることがないか、などを最終チェックしましょう。
また、会社側に対して確認すべき事項にも漏れはないでしょうか?退職手続きに必要な書類や、個人が退職後に必要となる書類など、必要なものがあれば事前にチェックリストを作っておくとよいでしょう。
企業によって順序は異なりますが、上司や同僚などのお世話になった方への退職のスピーチ、メール送信を行います。感謝の気持ちや今後の抱負、会社へのエールなどを伝えましょう。
「退職時のスピーチが苦手」「何を言えば良いのか全くわからない」という方も多いでしょう。ここでは失敗しないためのポイント・例文をご紹介します。
退職理由は人それぞれで、本来は前向きな理由ではないことの方が多いでしょう。しかし、ネガティブな発言は会社に残る人にとって、気分がよいものではありません。ひとりよがりの発言は避け、ポジティブな内容で退職のスピーチを作成しましょう。
人の前で挨拶・スピーチすることは、誰でも緊張します。そのため、早口で小声になってしまいがちです。ゆっくりと大きな声でスピーチすることを意識しましょう。
勤続年数が長い人であればエピソードがたくさんあるでしょう。しかし、長々と話をしてしまうのは良くありません。スピーチの時間としては3分以内を目安にしましょう。
退職時のメールは一通のみを用意している人が多いと思いますが、送る相手によって文面を変えるのが理想的です。ここでは3つのパターンをご紹介します。
退職時のメールを、複数の社員に一斉に送る場合、退職理由についての込み入った内容を伝える必要はありません。「一身上の都合」として留めるのが一般的な対応です。また退職したからといって、今の関係性を切る必要はありません。今後も連絡を取りたい場合には、私用の連絡先を記載しても問題ないでしょう。
個人的にお礼を伝えたい相手に向けて、退職の挨拶メールを送ります。個別に送る相手といえば、以前に指導してもらった上司や仲の良かった同僚など、思い入れがある相手に送ることがほとんど。退職すれば話をする機会も減るので、最後に自身の気持ちをしっかり伝える内容で、退職の挨拶としましょう。
社外の相手に退職の挨拶をする場合、直接ご挨拶に伺うのがマナーですが、都合によっては難しいこともあるでしょう。会社としては継続して取引を行う相手ですので、挨拶が必要な場合には、失礼のないように十分に気を付けましょう。
なお、社内に送るメールに私用の連絡先を載せることは問題ありませんが、社外に対して私用の連絡先を載せるのは「個人情報の不正利用」などの誤解を生む可能性があるので控えましょう。どうしても私用の連絡先を伝えたい場合は、一度、上司に相談することをおすすめします。
意外とやらなければいけないことが多い退職日当日。できるだけ関わったすべての人に感謝の気持ちを伝えられるように、前日までにできることは終わらせておきましょう。特に、退職のスピーチ台本・メールは、あらかじめ準備しておくのがおすすめ。退職日当日をゆとりをもって過ごすことができるでしょう。