退職日にお菓子を配るシーンは、多くの会社で見られます。ここでは、そもそもお菓子は配らないといけない?配るのであれば誰に?どういったお菓子を選べば良い?そんな疑問にお答えします。
退職日にお菓子を配るシーンはよく見かけると思いますが、そもそもお菓子は配らないといけないのでしょうか?基本的に、退職の挨拶にお菓子を配ることは必須ではありませんし、ビジネスマナー違反でもありません。しかし、退職の挨拶回りの時など、お世話になった人に感謝を伝えるには最適な方法といえるでしょう。
ただ以下のような場合、お菓子を配らないと判断する人が多いようです。
□ 会社としてお菓子を配る慣例がない
□ 勤務期間が半年以内
□ 限られた人数としか接していない
悩むケースとしては解雇などの会社都合退職する場合です。自発的ではなく不本意な形で退職するのに、退職の挨拶でお菓子を配るのは心情的に難しいものがあります。しかし、退職とお世話になった方への感謝は別なので、慣例に従ってお菓子を配るほうが良いといえるでしょう。
お菓子を配ることを決めた場合、誰に配るか・いくつ用意するかを考えないと、お菓子選びに進むことができません。次にお菓子を配る範囲を考えていきましょう。
勤務先が小規模な人数の会社であれば、全員に渡す方がよいですが、ある程度の規模の大きさを持つ企業・組織の会社の場合、全員に配るのは時間的にも金銭的にも大変でしょう。
お菓子を配る目的は、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えることなので、同じ部署の人や業務上関わりのあった人をメインに渡すのがベストといえます。
「社長や上司には、別に上品なお菓子を用意した方がいいのかな?」と悩む人もいますが、役職や立場によって渡すものを変える必要はありません。
いざ、お菓子を買おうとデパートに行くと、お店が多くて迷ってしまうと思います。次は、お菓子の選び方・予算の考え方についてお伝えします。
退職の挨拶にお菓子を渡したとしても、必ず相手がその場で食べるとは限りません。持ち帰って食べたり、休憩時間に食べたりと、タイミングは人それぞれです。そのため、個包装されているお菓子を選択しましょう。その方が職場の人から好まれます。
上記と同様、食べるタイミングが違うという観点から、賞味期限が長いお菓子を配る方が好まれます。また季節によっては、温度によって形が変わってしまうチョコレート菓子も避けたほうがよいでしょう。常温で保存できる焼き菓子などがおすすめです。
お菓子の予算は、お菓子を渡す人数や、勤続年数などによってまちまちですが、あまり高いものだと逆に気を使ってしまいます。平均的な予算相場を見ると、20人に渡すとした場合に3,000円前後で設定する人が多いようです。
挨拶のお菓子はあくまで気持ちの問題であるため、金額には固執せずにお財布と相談しながら無理なく決めましょう。
お菓子を手渡しできない場合に、熨斗を付けた方が良いのではと考える人もいますが、必ずしも付けならければならない、というわけではありません。
熨斗を付けると丁寧な印象を与えますが、人によっては少々堅苦しさを感じてしまうため、最近ではメッセージカードで代用することも多いようです。メッセージの内容は「お世話になりました。ささやかですが、皆様で召し上がってください。」といったシンプルな物で問題ありません。
ネット通販のお菓子などでは、「ありがとう」と文字が刻印された商品も販売されているので、それを利用してみるのも良いでしょう。
退職の挨拶で必ずしもお菓子を配らないといけない、ということはありませんが、お世話になった人に感謝を伝えるには最適な方法です。会社で慣例がある場合は、他の人にならって用意する方が賢明でしょう。
お菓子の選び方については、個包装されている焼き菓子がおすすめ。予算は、20人に渡すとした場合に3,000円前後で設定する人が多く、あまりに高額すぎると気を使わせてしまいます。挨拶のお菓子で大切なのは、あくまで気持ちです。それを忘れずにお菓子の準備をしましょう。