Webコーダーは、Webデザイナーが仕上げたデザインに沿ってWebページを正しく表示するためにコーディングを行う職種のことを指します。そこからデザインを学べばWebデザイナー、CMS構築やサーバサイドなどのシステム側を学んでいけばマークアップエンジニアやフロントエンドエンジニアにつながる職種です。そんなWebコーダーが転職するときの採用面接でどんな対策をしておけばよいのか、必須・歓迎されるスキル・経験・資格は何かなどをまとめてご紹介していきます。これから転職を成功させようと思っているなら、ぜひ参考にしてみてください。
Webコーダーの転職の採用面接対策を話す前に、Webコーダーの平均年収を知っておきましょう。転職サービスdodaの調査によるとWebコーダーの平均年収(※)は、20代 322万円・30代 379万円・40代 391万円・50代 記録なしとなっています。
※転職サービスdodaのページでは「Web編集/Webコンテンツ企画」のカテゴリーにWebコーダーが含まれており、算出にはマークアップエンジニア、フロントエンドエンジニアなどの平均年収も含まれています。
出典:転職サービスdoda 平均年収(2017年9月~2018年8月)
年収の上がり幅が低く50代で調査対象がいないことを考えると、他職種に転身することを前提に転職先を選ぶことが必要な職種だとわかります。ずっと続けられる仕事でないからこそ、いつまでにどのようなキャリアを描くのかは考えておくことが重要となるでしょう。
大前提をご理解いただけたところで、Webコーダーに必要なスキルをご紹介していきます。
Webコーダーに必要なスキルは、HTML(XHTML)・CSS・JavaScriptは必須で、PHP・CGIは基本的なことを話せる程度には知っておくとよいでしょう。また、Webデザイナーがやろうとしていることを理解するためにもデザインについての基礎知識、さらに検索エンジンから正しくサイトを評価してもらえるようSEO(検索エンジン最適化)の知識も必要となります。
上記にご紹介した以外にも、DreamweaverやWordPressなどを使う場合もありますし、IllustratorやPhotoshopも使えた方が便利です。将来のキャリアパスとしてWebデザイナーが視野に入ってくるでしょうから、使えるに越したことはありません。準備をしておくとよいでしょう。
未経験からWebコーダーを目指すということであれば、『webクリエイター能力認定試験』や『Photoshopクリエイター能力認定試験』、『Illustratorクリエイター能力認定試験』がありますので、資格取得をして身につけているスキルを客観的に伝えられるようにしておくことも大切です。
・Webデザイン経験
・Webディレクション経験
・PHP、JavaScriptでの開発経験
・スマホアプリ開発経験
Webコーダーは基本的にコーディングが仕事となりますが、コーディングだけお願いしたいというクライアントは多くありません。Webディレクションからデザイン・コーディングまですべて一括でお願いしたいと考えるクライアントが多数です。
その要望に応えるには上記のような経験が求められます。Webサイト周りに関する業務の知識がある、あるいは経験があると非常に喜ばれるはずです。
Webコーダーが転職の採用面接でよく聞かれる質問というと、先ほどご紹介した歓迎される経験についての実績や、HTML(XHTML)・CSS・JavaScript・PHP・CGIがどのくらい書けるか、どんなサイトを構築したことがあるか、という質問です。
また、自身が手掛けたSEOにより、どのくらいの成果が出たのかということも、Webマーケターのようなポジションの人がほしいと思っている企業であれば聞かれる可能性も高いでしょう。
コーディングに関してはどのような成果が上げられたのか、コーディング以外でいえば、デザインや他のシステム開発経験があるかという2つについては確実に質問されると思っておくとよいです。
Webサイトでは最後の門番のような存在のWebコーダーが、転職するときにどのようなことに気をつければいいのか、よく聞かれる質問や、必須・歓迎されるスキル・経験・資格などをご紹介しました。将来性のある仕事を見つけていくためにも、早く成長するためにもぜひ参考にしてみてください。