未経験Webデザイナーの面接対策【前編/想定質問15選】どんなことを質問される?

面接対策の方法

面接は誰でも緊張し、不安に思うもの。業務経験がなく、これからWebデザイナーになろうと考えている人にとってはなおさらです。

聞かれる質問を事前にイメージし、しっかりと準備することができれば、面接時の緊張・不安も少しは軽減できるはず。ここでは実務未経験のWebデザイナーが面接時に聞かれるであろう、15個の『想定質問』をピックアップしてご紹介します。

 

■目次■

質問1:なぜ、Webデザイナーになろうと思ったのですか?
質問2:(色々な会社がある中で)なぜ、当社のWebデザイナーになりたいと思ったのですか?
質問3:当社で何がしたいですか?
質問4:デザインとコーディングはどちらが得意ですか?/好きですか?
質問5:コーディングをする上で意識していることはありますか?
質問6:イラストは描けますか?
質問7:日常的にチェックしているサイトや本などはありますか?
質問8:WebサイトやLPなど、あなたが一番好きなデザインを教えてください
質問9:(ポートフォリオなどを見ながら)このデザインにした理由を教えてください
質問10:Webデザイナーになるための、自分なりの努力や工夫などがあれば教えてください
質問11:プロジェクトに取り組むとき、一人で進めたいですか?またはチームで進めたいですか?
質問12:クライアントから全面的にデザインの作り直しを指示された場合、どう対応しますか?
質問13:入社から1年後に、Webデザイナー以外への異動をお願いしたらどう返答しますか?
質問14:将来的にどうなっていたいですか?また実現のためには、どうすればよいと思いますか?
質問15:Webデザイナーとして当社で活躍できる人材であることをアピールしてください

未経験のWebデザイナーが面接時に聞かれる想定質問


未経験者の場合は、Webデザイナーとしての具体的な実績がありません。ですから、面接での質問は以下のような内容が多い傾向にあります。

・Webデザイナーの仕事に就きたいという熱意
・デザインスキルを身につけるまでの経緯
・成長へのポテンシャル

これからご紹介する質問例には、これらの質問意図を背景としたものがほとんど。質問の意図を汲み取った回答ができるように、しっかり準備しておきましょう。

質問1:なぜ、Webデザイナーになろうと思ったのですか?

「どれほどWebデザイナーへの熱意があるか」「成長したい気持ちが強いか」「続けられる情熱があるか」

未経験の場合、どれほど学校/独学でWebデザインを勉強していたとしても実務レベルで考えると十分なスキルとはいえず、採用企業としても「最低限のスキル」くらいにしか期待していないケースも少なくありません。

それでは何で判断しているのか──。多くの場合、継続性・成長性・会社との相性を重視しています。

この質問1を通して採用企業が確認したいのは、そのうちの「継続性」と「成長性」です。Webデザイナーへの熱意が強ければ、ちょっとした挫折にも負けず、理想に近づくために努力をしてくれるであろう、と採用企業は期待します。

Webデザイナーになろうと思ったきっかけは何だったのか?」「Webデザイナーになって何を実現したいのか?」など、具体的なエピソードも交えつつ、自分なりの言葉でまとめると熱意が伝わるでしょう。

質問2:(色々な会社がある中で)なぜ、当社のWebデザイナーになりたいと思ったのですか?

どれくらい会社に対する熱意があるか」「長く働いてくれそうか」「どれぐらい企業研究をしているか」「事業内容・サービスへの共感はあるか」

質問1の質問意図と近しいですが、質問1よりも「継続性の強さ」がわかります。採用企業としては、“ Webデザイナー ” への情熱だけでは不十分で、“ 自社でWebデザイナー ” として活躍し続けてもらえなければ意味がないのです。採用担当によっては、この質問を最も重視している場合もあります。

では採用担当は、この質問を通じてどのように会社への熱意の強い・弱いを判断しているのか? 採用担当によって様々な判断基準はありますが、多くの採用担当がチェックしているのは、企業研究をどこまでやっているか、という点です。

もちろん採用担当も、企業研究をしているか否かだけでは自社への情熱の強さを判断することはできない、というのが正直なところでしょう。ただ少なくとも、求職者が一定の時間をかけて自社について観察し、勉強した上で、入社したいと思っている、ということは分かります。応募動機を伝えるときには、企業研究の足跡と、そこから得たものを明確にわかるように伝えましょう

また、その会社だからこその応募動機を伝えることもポイントです。他社でも言える応募動機になっている場合、採用担当によっては「それであれば○○社でもできますよ」と言われてしまいますので注意しましょう。事業内容・企業理念などへの共感があれば、採用企業ならではの応募動機になりやすいです。

質問3:当社で何がしたいですか?

「どれくらい入社への熱意があるか」「目的意識から成長性を感じるか」「どれぐらい企業研究をしているか」「事業内容・サービスへの共感はあるか」

質問2に追加する形で、よく聞かれる質問です。強い目的意識と熱意が感じられると「この人は当社でWebデザイナーとして活躍し続けてくれそうだ」という判断になります。

回答のポイントは、質問2と同様に、その会社だからこそできることを伝えるようにしましょう。事業内容・企業理念などと自身の思いや方向性があっていると、企業との相性の良さもアピールできます

質問4:デザインとコーディングはどちらが得意/好きですか?

「会社で必要としているスキルがあるか」「どの部署に配属するか」

この質問が出るということは、WebデザインだけはなくWebデザインとコーディングの両方を行う、もしくはWebデザインとコーディングで部署が分かれている、などが予想されます。

この質問に対する回答として大切なことは、自分の「得意・不得意」を正直に伝えること。コーディングが不得意なのに、「コーディングが得意です」と伝えて入社しても、実際の現場で苦しむだけですし、周囲からも信頼されなくなります。

また、得意・不得意を伝えるだけではベストな回答とは言えません。得意であれば自己評価としてではなく、たとえば「学生時代は、デザインを褒められることが多かったです」といったように第三者評価として伝えると効果的です。ちなみに不得意であればそれはそれとして「克服するために何をやっているか」も補足するようにしましょう。

似たような質問でも「好き・嫌い」を質問された時には注意が必要です。単純に「好き・嫌い」で回答してしまうと本人の感情となってしまいます。「好き・嫌い」を聞かれた場合には、「得意・不得意」に変換して回答するようにしましょう。

質問5:コーディングをする上で意識していることはありますか?

「コーディングの心構えを理解しているか」

ほとんどのWebサイトは「作って終わり」ではなく、その後、更新・修正を行う必要があります。そして、その作業は必ずしも作った人が行うとは限りません。つまりコーディングは、誰もが更新・修正しやすいように行うことが、基本の心構えとなります。

コーディングのスキルやスピードも大切ですが、採用担当者が未経験のWebデザイナーの方に最低限確認したいのは、このコーディングの心構えを理解しているか、ということ。この質問に答えるときには、まずは他者を意識したコーディングを行えることを伝え、その上でスキルやスピードなどをアピールするようにしましょう

質問6:イラストは描けますか?

「イラストは描けるか?」

描けるなら「描ける」、描けないなら「描けない」と正直に伝えましょう。質問4と同じく、できないことをできると嘘をつくのはNGです。

ただし、「描ける」「描けない」だけで終わらせるのではなく、「描ける」のであれば、どういったイラストが得意なのかなどをアピールして、「描けない」のであれば、「外部に発注するためのラフは描けます/指示はできます」など、イラスト制作の仕事の中で、自分ができそうなことを伝えるようにしましょう。

質問7:日常的にチェックしているサイトや本などはありますか?

「情報収集のアンテナを張っているか」「どんなアンテナの張り方をしているか」

Web業界は日進月歩です。Webデザイナーとして成長し続けるために、情報収集のアンテナを張っている必要があります。この質問は、その素養を確認するためのものです。

たとえば、「○○というデザイン専門誌を購読して勉強している」「最新トレンドを配信している○○というサイトを定期的にチェックしている」「セミナーに通っている」「デザイナー仲間と情報共有のための会合を開いている」など、できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。

また、追加質問で「最近、特に気になったことは?」などと聞かれる場合もありますので、その回答も準備しておきましょう。

質問8:WebサイトやLPなど、あなたが一番好きなデザインを教えてください

「Webデザインの本質が理解できているか」「説明できるコミュニケーション力があるか」

WebサイトやLPの制作において、ただ見た目が美しいデザインを求められることは、ほとんどありません。多くの場合、顧客獲得や売り上げアップなどの目的を達成するためのデザイン設計が求められ、これこそがWebデザインの本質とも言えます。

面接担当が確認したいのは、このWebデザインの本質が理解できているか、ということ。ただ「カッコいいから」「オシャレだから」という理由でWebサイトやLPを選んでしまうと、Webデザインの本質が理解できていないと判断されてしまいます。

回答する時には、好きなWebサイトやLPを挙げつつ、Webデザインの本質が理解できていることが伝わるように、好きな理由も論理的に説明するようにしましょう。

質問9:(ポートフォリオなどを見ながら)このデザインにした理由を教えてください

「Webデザインの本質が理解できているか」「ターゲット・コンセプト設計ができるか」「設計意図を説明できるコミュニケーション力があるか」

質問8の質問意図と、ほぼ同様です。ただし、自らが制作したものになりますので、どのようなターゲットを想定し、どのようなコンセプトでデザイン設計したのかも説明する必要があります。

この質問は、ポートフォリオを見ながら説明できますので、ポートフォリオ自体に補足をつけておくと安心して回答することができるでしょう。

質問10:Webデザイナーになるための、自分なりの努力や工夫などがあれば教えてください

「どのくらい成長性がありそうか」「創意工夫するアイデア・発想力はあるか」「何を努力と考えるか」

前述したように、採用担当者が未経験のWebデザイナーに期待するものの一つが「成長性」です。

入社後、おそらく誰を採用しても、実務を通してある一定レベルまでは成長できるでしょう。しかし、実務から得るものだけでは成長に限界があります。入社後の成長性・成長スピードは、Webデザイナー個々の努力によって左右されます。この質問はその素養を確認するためのものです。

また、この質問を通して求職者が「何を努力と考えるか」もわかります。これは採用担当によって感じ方が異なるので一概には言えないのですが、回答内容によっては「それは当たり前のことで、努力とは言えない」と思われてしまう場合もあります。

特に見つからないという人は、周囲のWebデザイナー仲間に質問をして、自分の勉強方法として取り入れるとよいでしょう。

質問11:プロジェクトに取り組むとき、一人で進めたいですか? またはチームで進めたいですか?

「制作現場との相性はよいか」「どのポジションに配属するか」

シンプルに「制作現場との相性」を確認するための質問です。ただ、未経験のWebデザイナーの方を採用しようと考えている多くの会社は、教育するためのチームを組んでいることがほとんどです。

単純作業を求められる仕事でなければ、「チームで取り組みたい」と回答するのが無難と言えるでしょう。

質問12:クライアントから全面的にデザインの作り直しを指示された場合、どう対応しますか?

「社会人として最低限の対応力はあるか」「報告・連絡・相談はできるか」

Webデザイナーに限らず、クリエイティブの現場ではよくあるシチュエーションです。「気の利いた対応方法を回答しなければ」と構えるかもしれませんが、未経験のWebデザイナーの方にそれを求めるのは酷な話。そこまでを求めるものではありません。

この質問で採用担当者が確認したいのは「社会人として最低限の対応力があるか」ということです。

「上司やチームメンバーに報告し、判断を仰ぐ/相談する」「何が修正すべき点なのかクライアントに確認する」「修正後のスケジュールを再調整する」など、どんな仕事でも立場でも、共通する“当たり前”の立ち振る舞いを思い出すとよいでしょう。

質問13:入社から1年後に、Webデザイナー以外への異動をお願いしたらどう返答しますか?

「柔軟な対応力があるか」「コミュニケーション力はあるか」

Webデザイナーの面接なのに、ちょっと意地悪な質問です。この質問を素直に受け取ると「職種変更の可能性を示唆されている?」と考えるかもしれませんが、多くの場合、そういうことではありません。採用担当者としては、このような理不尽な要求があった場合の、対応力やコミュニケーション力を確認したいのです。

この質問に正解といえる回答はありませんが、たとえば「一度異動してみて、勉強をしながらWebデザイナーへの復職のチャンスを探ります」「自分にどのような才能があるか分からないので、ポジティブにとらえてチャレンジしてみたいと思います」などと答えられると悪い印象にはならないでしょう。

逆に、過剰に動揺して「Webデザイナーとしていられないなら会社を辞めます」と安易に退職を選択するような回答はやめておいたほうがよいでしょう。

意地悪な質問には真正面から向き合わず、ちょっとした笑いに変えるくらいの柔軟性のある回答をするとコミュニケーション力が高いと思われます。

質問14:将来的にどうなっていたいですか?また実現のためには、どうすればよいと思いますか?

「目標意識から成長性を感じるか」「課題を改善する力があるか」

これも「成長性」を確認するための質問ですが、目先のことだけではなく、将来を見据えている人のほうが、より強い成長性を感じます。Webディレクターを目指したいのか、デザインのスペシャリストなりたいのかなど、あなたが描いているキャリアビジョンを率直に伝えましょう。

ただ、この質問で本当に採用担当が知りたがっているのは、「それを、どうやって実現するか」ということ。自ら課題を見つけて、それを解決する力があることをアピールしましょう

質問15:Webデザイナーとして当社で活躍できる人材であることをアピールしてください

「コミュニケーション力があるか」「プレゼン能力があるか」

これまでの総括といえる質問です。必ずしも、これまでに言っていない新しい情報を盛り込まないといけないわけではありません。大切なことは、採用企業にとって最も魅力に感じる切り口で伝えることです。「採用企業の事業内容やサービスに貢献できる」「会社や組織が抱えている課題の解決に役立てる」などと回答できるとよいでしょう。

さらに、その内容が独自性の高いものであれば、より採用担当の記憶に残りやすくなります。面接を受けているのは、あなた一人ではありません。インパクトあるプレゼンができれば採用にぐっと近づくことができるでしょう。

「最後に何か質問がありますか?」への対応も準備しておこう!【逆質問10選】をご紹介。


ひと通りの質問が終わった後、「では、私たちに何か質問はありますか?」と面接官から問われた時に、聞いておくべき『逆質問』についてご紹介している記事もあります。ぜひ、参考にしてみてください。

未経験Webデザイナーの面接対策【後編/逆質問10選】「質問はありますか?」への対応
https://webist-cri.com/article/detail/7125

まとめ

面接官によって質問は千差万別。今回ご紹介したものと、一言一句同じ質問が出てくることはないでしょう。しかし、質問の仕方は変わっても質問意図のパターンは、それほど多くはありません

大切なのは質問意図や主旨を理解し、企業研究や自己分析を通じて自ら考え、自分なりの答えを伝えることです。落ち着いて回答できるよう、しっかりと準備を進めましょう。

まとめ 想定質問の質問意図をしっかりと理解しよう! 質問意図のパターンを頭に入れよう! 充実した回答をするためには、企業研修や自己分析が欠かせない!

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