正社員よりも時間の融通がききやすい「派遣」や「フリーランス」。こうした働き方は、家事・育児と、仕事との両立に悩む方の重要な選択肢でもあります。
この記事では、「派遣」と「フリーランス」、それぞれの働き方のメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
派遣Webディレクターとして働くにはまず、派遣会社に登録したのち、各企業へと派遣されます。このような働き方の大きなメリットを2つ、ご紹介します。
「派遣」で働こうと考えた場合、まず派遣会社への登録が必要となります。その際、ほとんどの場合、派遣会社のエージェントによる就業サポートを受けることができます。
「週3日勤務の仕事」「16時までの時短勤務の仕事」「残業がない仕事」など、どういった条件で働きたいのかを伝えることで、自分に合った仕事を紹介してもらえます。
仕事探しには何かと時間がかかるので、その部分をサポートしてもらえるのは、家事・育児で忙しい方にとって大きなメリットになります。
「仕事も家事・育児も両立したい」といった方であれば、これまで培ってきたスキルを維持したい、または、できればスキルアップさせたいという思いから、仕事内容にもこだわりたい方は多いのではないでしょうか?
日進月歩のWeb業界、幅広い知識を必要とするWebディレクターとして活躍し続けるのであれば尚更のことでしょう。このような志向性の方にとってメリットとして挙げられるのが、派遣Webディレクターは大手・有名企業でも採用してもらいやすいこと。
「派遣」の場合、就業先企業には直接雇用のリスクがないため、社員就業よりも門戸が広く開かれているのです。そのため、「あの有名企業で働いてみたい」、そういった思いを実現できるチャンスになるかもしれません。
自分の生活に合った働き方ができる派遣Webディレクターですが、デメリットもあります。就業前に確認しておくべき2点をご紹介します。
「派遣」として働く場合、6カ月間や1年間などの契約期間が定められています。さらに、労働者派遣法により、同じ組織(課・グループなど)で「派遣」として働くことができるのは、最長でも3年と決まっています(「無期雇用への切り替え」などの例外あり)。
そのため、理想の企業・環境と出会うことができても、自分の意志だけでずっと働き続けることができないというデメリットがあります。
働き方の多様化が進むにつれて、以前よりもその傾向は少なくなってきましたが、企業によっては業務範囲が限定されることがあります。
そのため、経験・スキルが豊富にあり、責任のある仕事を探している方・さらなるスキルアップを望む方にとっては、自分が思い描く働き方ができないことに物足りなさを感じるかもしれません。
これまでの経歴があれば、. フリーランスのWebディレクターとして活動することはそれほどハードルの高いことではないはずです。まずはフリーランスとして働くメリットを3つご紹介しましょう。
「フリーランス」の仕事を探す場合は、営業活動により新規クライアントを獲得する、これまでの人脈を活かして仕事を紹介してもらう、クラウドソージングを活用する、などの方法があります。
その際に、自分が納得のいかない条件を提示された場合は、仕事を請けるも請けないも自分で自由に決めることができます。
業務内容や報酬、納期、クライアントの人柄など、何を優先して仕事を決めるかも自分次第なので、何を重視するかは事前に決めてから案件探しを行いましょう。
在宅で仕事ができる「フリーランス」の場合、(一人で進められる仕事については)働く日時・場所を自由に選ぶことができます。
育児に追われる方にとって、子どもが寝ているタイミング、保育園・幼稚園に行っている時間などに合わせてフレキシブルに働くことができるのは、「フリーランス」の最大のメリットと言えるでしょう。
例えば、「子どもを習い事に通わせたいから収入をアップさせたい」「お受験シーズンだから準備に専念したい」など、自分や家庭の状況に合わせて仕事量・収入をコントロールできるのも「フリーランス」の強みです。
もちろん収入をアップさせるには相応のスキルが求められますが、“やればやるほど稼げる”という夢のある働き方は、「フリーランス」ならではの特権であると言えるでしょう。
いつ、どのように働くか、どんな仕事を選ぶかなど、自由に選択できるフリーランスという働き方。とても魅力的ですが、もちろんデメリットについても確認しておく必要があります。
Webディレクターの需要は年々高まっており、「企業常駐型のフリーランス」の仕事も増加の傾向にあります。しかし、まだまだWebデザイナーやプログラマー、ライターほどに案件量が多いとは言えないのが現状です。
もし、タイミングよく仕事を見つけられたとしても、安定して仕事を獲得し続けるのは簡単なことではありません。継続的に仕事を流し続けてもらうためには、まずは信頼できるクライアントを見つけることが重要です。
「人脈を活かして仕事を紹介してもらう」。そのネットワークを構築することが、フリーランスとして生き残るための必須条件であると言えます。
社員時代には気づきにくい点ですが「フリーランス」の場合、業務以外の雑務も自分で処理しなければなりません。
「開業届」「年金」「保険」「青色申告承認申請書」などのフリーランスを始める際の手続き、備品・経費の準備・管理、年度末の確定申告など、フリーランス1年目は慣れない作業に苦戦するかもしれません。
事務処理が苦手な方は、あらかじめ覚悟をしておきましょう。
「フリーランス」のWebディレクターの場合、自由度の高さ、仕事量や収入がコントロールできる点は非常に魅力です。しかし、案件量が少ない中で仕事を探す・選ぶ工数、精神的負担などを考えると、ある程度のリスクを覚悟する必要があります。
そのため、仕事と家事・育児の両立を考えた復職の第一歩であれば、まずは仕事量・サポート体制の安心材料がある「派遣」から始めるのがおすすめです。
その後、ある程度仕事に対する自信がつき、さらなるキャリアに挑戦したいのであれば、フリーランスに転身するのもよいでしょう。